岩谷産業「日本縦断 燃料電池車・水素自動車キャラバン」を実施、9月20日から全国キャンペーン

環境・クリーンエネルギーを考えるネットワーク造りと「水素」の理解促進

 岩谷産業は、9月20日から10月22日まで(33日間)、岩谷産業所有の燃料電池車、水素自動車、移動式水素ステーションを搭載した専用キャリアカーを連ねたキャラバンで、南は種子島から、北は稚内まで、総走破距離約4,500キロメートルの日本縦断を実施する。

 岩谷産業は、この試みで、訪れる日本各地で、次代を担う子供たちへのエネルギー教育活動にも積極的に取り組みながら、社会のクリーンエネルギーに対する注目度アップと、その中で究極のクリーンエネルギー「水素」のポジショニング向上、その優れた能力、性状の正しい理解を広める考え。そのために、水素エネルギー社会の実現に向けた人的、組織的ネットワークを拡大し、大きな推進力にする。


【めざすところ その1/人的、組織的ネットワークの連合化】
 今回の縦断走行ルートは、南は(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA) 種子島宇宙センターから、北は清浄な世界自然遺産・知床を経由して稚内まで。当ルートは、現在まで続く日本の宇宙開発用の水素輸送路と、全国の環境先進都市、世界自然遺産、水素供給施設を重ね合わせた際に浮かび上がってきた、現代日本のクリーンエネルギーのバックボーンを鮮明化させようとするものとなる。

 クリーンエネルギーに対して、高い感度と先進性を持つ地域・その地域どうしを結ぶ帯を、当キャラバンで巡ることで、クリーンエネルギー・水素エネルギー技術を多くの方々と共に考え、人的、組織的ネットワークの連合化へ繋げ、更に水素エネルギー社会の早期実現への推進力とする。


【めざすところ その2/水素の正しい理解の深化と、注目度向上】
 誤解されることもある水素の性状・知識、高いポテンシャルを正しく啓発し、次世代を担う子供たちへの教育振興も図る。社会のクリーンエネルギーに対する注目度を上げ、究極のクリーンエネルギーとしての「水素」のポジショニングを高めることが目的。

 具体的には、岩谷産業所有の燃料電池車2台、水素自動車1台、移動式水素ステーション搭載専用キャリアカー、計4台をキャラバン化し、訪れる地で燃料電池車・水素自動車試乗会、子供たちへの「水素サイエンス教室」、NPO・行政との交流会、セミナーなど、様々な「水素エネルギーキャンペーン」を日本各地で1ヶ月間集中して実施する。今年5月に開発した液化水素型移動式水素ステーションも、全行程ではないが要所要所に参加する。

 行程中では、いままでクリーンエネルギーや、水素エネルギー関連の啓発イベントに接する機会の少なかった地域を重点的に訪問する。

 全行程中で数多くの「水素サイエンス教室」を行うが、特に中国地区では、中国経済産業局、マツダほかの協力を得て、過疎地域の中学校始め11カ所の小中学高等学校などで「水素サイエンス教室」を行政と協力して重点的に行う。

 「水素サイエンス教室」は、多様なエネルギー環境教育の実践的支援活動を行っている「エネルギー環境教育情報センター」も協力する。また、山陰地区で古くから産業と環境保護を両立させてきた世界遺産都市・石見での地域交流、一般にはなかなか知られていないがこれからの水素エネルギー供給拠点となりうるガス生産拠点、日本最大の液化水素プラントを擁し、先端技術や液晶コンビナートで注目の大阪・堺市なども巡りイベントを計画する。

 

【日本縦断行の概要】

日程  :9月20日〜10月22日(33日間)予定

総走破距離:約4,500km

立寄りコース(予定):種子島宇宙センター(スタート)、宮崎、熊本、佐賀、福岡、山口、広島、島根、鳥取、岡山、兵庫、大阪、京都、滋賀、三重、静岡、山梨、〜東京(中間点)〜、茨城、岩手、秋田、青森、北海道知床、稚内(ゴール)             

走行機種  :燃料電池車 2台(トヨタFCHV、ホンダFCX)、水素自動車 1台(マツダ「RX-8ハイドロジェンRE」)、移動式水素ステーション搭載専用キャリアカー 1台(HINO)、以上4台のキャラバン隊(要所で、液化水素型移動式水素ステーションも参加)

企画趣旨  :燃料電池車・水素自動車による日本縦断を通じて、日本列島の「水素の街道」を辿り、環境や新しいクリーンエネルギー・技術の未来に繋がる道を探り、大きなネットワーク造りと正しい水素の理解を促進するキャンペーン。

主催  :岩谷産業株式会社(地域ごとに各自治体や各市民団体等との共催や協力あり)