岩谷産業が液化ガス納入に関する不適切な計量処理方法について報告

 岩谷産業は液化ガスの納入に関する計量処理方法について、社内調査を実施し、一部不適切な処理が行われていたことが判明したとして、次の通り報告した。

 これによると、対象となる製品は、液化ガスローリーで配送、納入される液化ガス(液化酸素・液化窒素・液化アルゴン・液化炭酸ガス)で、対象となる顧客は、外部の計量所を利用する約150軒(実数は継続調査中)としている。

 不適切な処理方法とは、例えば液化ガスプラントにおける計量のみで、出荷の際のメーカー側計量数字をベースに納入前重量を決め、納入後の計量時にその際に計った数字を打ち込んだ計量証明書の発行を公認計量所から受けていたというもの。

 液化ガスの納入に関しては、岩谷産業物流部門である「岩谷物流株式会社」において、メーカー基地からの引き取りから顧客への納入まで、物流業務全般を包括的に担当している。この度判明した不適切な処理は、納入時間の短縮や、時間外計量の回避を目的としたものであり、数量の水増しや過大請求などの不正行為は無いとしている。

 岩谷産業では、この事実の判明を受け、早急に正規の手続き処理への移行を図るべく、不適切な処理の一掃についてグループ内に通達を行った。今後は、適切な処理の完全実施はもとより、再発防止に向け、車載重量計の採用、メーカー側計量器による取引への移行などの対策を講じるとともに、対象の顧客への謝罪と説明を実施するとしている。