岩谷産業と埼玉県、ホンダが共同実証で埼玉県庁敷地内に「ソーラー水素ステーション」を設置

 岩谷産業は、埼玉県(知事:上田清司)、本田技研工業(本社:東京、社長:伊東孝紳)、本田技術研究所(本社:埼玉、社長:山本芳春)と共同で、日本初の高圧水電解システムを適用した「ソーラー水素ステーション」を埼玉県庁敷地内に設置し、2012年3月26日、上田清司 埼玉県知事と、山本芳春Honda取締役常務執行役員、 檀原雅岩谷産業副社長出席のもとオープニングセレモニーを行った。

 設置された「ソーラー水素ステーション」は、再生可能エネルギー(ソーラー発電)による電気を利用して、ホンダ独自技術の高圧水電解装置により35MPaの高圧の水素を製造し、水素ステーションで貯蔵、燃料電池自動車に供給するもので、環境省の委託を受けた産官共同の実証事業として設置された。 岩谷産業は高圧の水素ガスを貯蔵する蓄圧器等高圧ガス設備、水素ステーションの保安関連設備、及び充てん制御等を担当する。
 水素の製造から、貯蔵、供給までのプロセスにおいてCO2を一切排出しない日本初のシステムであり、将来の低炭素社会の実現に向け実際の都市環境下での水素充てん実証、走行実証及び給電実証を行うことで、技術的課題や社会適合性などさまざまな検証を行う。