エア・ウォーター、水道施設及び配管更生を行うアクアインテックの全株式譲受

 エア・ウォーターグループの日本海水は、水道施設更新及び配管更生事業において業界トップクラスの実績を持つアクアインテックの全株式を譲受けることで合意した。同株式の譲受日は、2013年7月1日の予定。
 今後、日本海水が有する排水処理技術、土壌処理技術など環境に関わる技術と、アクアインテックが有する管更生技術、水処理機械製造、エンジニアリング技術を効果的に組み合わせることにより、両社の環境ソリューション事業として強化・拡大する。

 日本海水はこれまで、製塩事業で培った技術を基礎に水や土壌中に含まれる有害物質を除去する高性能吸着剤リードエフを開発するなど、環境技術の開発に注力してきた。現在では生物処理技術を活用した高濃度砒素の除去、地下水や排水中のリン・カルシウム回収技術を構築し、環境ソリューション事業として日本海水の新たな事業の柱へと育成している。
 水処理機械開発による水道施設更新事業及び老朽化した下水管を埋設したまま再生できる配管更生技術を持つアクアインテックの特長ある技術とノウハウを、日本海水の技術と融合することにより、水処理分野において独自性の高い新たな提案が可能となる。日本海水は「環境ソリューション事業の基盤強化」を通じて、日本海水グループの事業成長に寄与する。

【会社概要】
<株式会社日本海水>
(1)設立:1995年
(2)本社:東京都中央区日本橋大伝馬町10番6号
(3)代表:代表取締役社長 金澤正博
(4)売上高:178億円(2012年度連結)
(5)資本金:13億円
(6)事業内容:塩事業、環境事業、農食品事業
(7)従業員数:529名(2013年4月1日現在)

 日本海水は、取り扱い量50万トンを誇る製塩業界におけるリーディングカンパニー。また、製塩事業で培った技術とノウハウを基に、水や土壌中に含まれる有害物質を除去するなど、特長ある環境事業を創出している。

<アクアインテック株式会社>
(1)設立:2007年
(2)本社:静岡県菊川市堀之内547番地の1
(3)代表:代表取締役社長 中里壮也
(4)売上高:43億円(2011年度)
(5)資本金:1億円
(6)事業内容:水処理事業、配管更生事業、環境機材販売事業
(7)従業員数:97名(2013年4月1日現在)

 アクアインテックは、水道施設更新及び配管更生を主業としており、とりわけ老朽化下水管を大規模改修することなく再生する配管更生においては、国内で希少な下水管更生方法である「オールライナー工法」を保有する、業界トップクラスの企業。