岩谷産業、山梨県内初の水素ステーションを甲府に開所

 岩谷産業は、山梨県内初となる「イワタニ水素ステーション 甲府」を完成し、2016年2月23日より営業をスタートする。岩谷産業はこれまでに、兵庫県尼崎市、福岡県北九州市、東京都港区・大田区、愛知県刈谷市など四大都市圏を中心に全国15ヵ所の水素ステーションを開所しており、今回の開所で16ヵ所目となる。

 「イワタニ水素ステーション 甲府」は、「山梨燃料電池産業化推進会議」を核とした取り組みや、山梨大学での研究など「燃料電池、水素の先進県」を目指す山梨県が設備導入を支援、また、水素エンジンバスでの実証試験に取り組んだ実績のある山梨交通が用地を提供した。

 同水素ステーションは液化水素によるオフサイト供給方式を採用し、燃料となる水素は千葉県市原市にある、岩谷瓦斯千葉工場の液化水素製造プラントからローリーで輸送する。 
 岩谷産業では、水素エネルギー社会の早期実現に向けて、2015年度中に四大都市圏を中心に水素ステーションを20ヵ所整備する予定で、現在、残り4ヵ所の完成に向けて取り組みを進めている。

 

「イワタニ水素ステーション 甲府」の概要

 名       称 イワタニ水素ステーション 甲府
 所  在  地 山梨県甲府市飯田3丁目2-34
 敷地面積 約500m2
 水素供給 液化水素オフサイト供給
 供給能力 燃料電池自動車:300Nm3/h (1時間当たりFCV6台の満充填が可能)
 充填圧力 70MPa(メガパスカル) (約700気圧)
 設備構成 液化水素貯槽、ドイツ・Linde社製水素圧縮機、蓄圧設備、ディスペンサーなど