ゴールドパック恵庭工場で道内最大規模の搾汁設備を新設

 エア・ウォーターの農業・食品事業で飲料事業を担うゴールドパックは、2017年9月、製造拠点のひとつである恵庭工場に搾汁ラインを新設した。
 恵庭工場に道内最大級の規模となる搾汁設備を設置することにより、北海道産の野菜や果物を新鮮な状態でジュース等の原料に加工することが可能となった。今後、ゴールドパックでは、エア・ウォーターグループの農産事業・食品加工事業と連携して、健康志向が高まる中で需要が伸びている野菜・果実系飲料の受託生産の拡大を図る。

 ゴールドパックは、北海道恵庭工場のほか、青森県弘前市、長野県松本市・安曇野市に工場を持ち、大手飲料ブランドの受託生産や国産果実・野菜原料を飲料メーカーに供給する搾汁受託生産を展開している。
 同社は、日本初の「にんじんジュース」を開発するなど、長年にわたる農産品加工技術の蓄積があり、また各工場の立地を活かした国産の農産品の調達を行うことにより、野菜・果実系飲料の製造に強みを持つ。

 今回、恵庭工場にトマトやニンジンをはじめ、ケール、カボチャ、ホウレン草などの各種野菜・果実の搾汁設備を新設することで、北海道産の農産品を鮮度が高い状態でジュース等の原料に加工し、飲料メーカーに供給することが可能となった。また恵庭工場から約9kmの距離にあるエア・ウォーターグループのAWファーム千歳では、トマトやケールなどの農産品を露地栽培しており、安定的な原料調達先として活用する。

【恵庭工場の概要】
名称 :ゴールドパック恵庭工場
所在地 :北海道恵庭市戸磯573-39
代表者 :執行役員 生産本部 恵庭工場長 山本 成德
敷地面積:19,020㎡(5,755坪)
操業開始:1998年8月
生産設備:ペットボトルライン2ライン
生産品目:ミネラルウォーター、炭酸飲料、果汁系飲料、コーヒー、茶系飲料などの各種飲料
従業員数:65名

【新設設備の概要】
設備概要:野菜および果実のピューレ・ストレート搾汁、濃縮汁の製造設備、無菌充填システム等延べ床面積 1,659㎡ (既存工場敷地内に建設)
投資額 :10億円
稼動開始:2017年9月

【ゴールドパック株式会社概要】
設立 :1959年3月
本社 :東京都渋谷区桜丘町8-9
工場 :恵庭工場(北海道恵庭市)、青森工場(青森県弘前市)、松本工場(長野県松本市)、あずみ野工場(長野県安曇野市)
代表者 :代表取締役社長 安藤 勇治
売上高 :431億円(2016年度実績)
資本金 :3億300万円
従業員数:629名(2017年9月1日現在)
株主 :エア・ウォーター100%