全国 80 カ所で LP ガスの一斉訓練を実施 、マルヰガス災害救援隊の災害対応力の維持・強化

 岩谷産業は、自社の LP ガス販売店組織である「マルヰ会」とともに、2017年10 月 20 日、全国 80 ヵ所の LPG センター等で、災害時を想定した一斉訓練を開催する。

 1995 年に発生した阪神・淡路大震災の際、周辺のマルヰ会会員販売店が一致団結して被災地の支援に駆け付け、MaruiGas を使用する顧客に対して、素早い復旧を成し遂げた。このことをきっかけに、全国にネットワークを持つマルヰ会では、災害時に LP ガスの復旧作業を行う互助組織「マルヰガス災害救援隊」を発足している。
 現在では、全国約 1,400 のマルヰ会会員販売店から、LP ガスの有資格者約 3,600 名が隊員登録しており、予測不能な災害出動に備えて年に 1 度、全国で一斉訓練を実施し、災害対応力の維持・強化に努めている。

 訓練では、救援隊員を出動させる側と、被災地で受け入れる側それぞれが円滑に対応できるように出動体制・受入体制の確認を行うほか、独自に作成した災害救援隊マニュアルの読み合わせ、緊急防災工具の確認に加え、停電時にも LP ガスの充填を行えるよう、全国のLPGセンターに設置を進めている非常用LPガス発電機の動作確認などを行う。
 また、近年では、災害時に LPG センターを有効活用することを目的に、自治会や消防、近隣住民からも多くの参加がある。

 マルヰガス災害救援隊は、1995 年の結成以来、中越地震や東日本大震災、九州北部での豪雨被害、熊本地震など 27 事例に対して救援活動を行っており、今後も「いつ起こるか分からない災害」に備えて定期的に訓練を行うとともに、これまでの経験を生かし、より実践に即した防災技術、知識の向上に向けた活動を積み重ねるとしている。