マチソン・トライガスが、東シベリアでのヘリウム売買契約締結

 大陽日酸の米国 100%子会社 Matheson Tri-Gas, Inc.(以下 Matheson)は、ロシアの国営天然ガス企業ガスプロム社の子会社であるガスプロム・エクスポート社と、東シベリアでガスプロム社が生産するヘリウムの売買契約を締結した。ガスプロム・エクスポート社とは 2012 年に、本ヘリウム開発での協力関係についての覚書(MOU)を締結していた。
 ガスプロム社は東シベリアに豊富な埋蔵量の天然ガス田を所有し、2021 年より大規模なヘリウムを生産する計画がある。原料ヘリウムは東シベリアのチャヤンダおよびコビクタのガス田で抽出され、パイプラインでブラゴベシチェンスク市近郊まで運ばれ、アムールガス処理工場で液化される。
 大陽日酸は今回のガスプロム・エクスポート社と Matheson との契約締結により、40フィート ISO コンテナで購入した液化ヘリウムを日本や中国等極東マーケット向けに販売を予定している。本契約締結により、日本も含めた極東マーケット向けの安定供給に寄与するソースを、従来の米国だけでなく、ロシアでも長期的に確保する事に成功した。