米国アイオワ州で液化炭酸ガス・ドライアイス製造設備新設

 大陽日酸100%子会社のMatheson Tri-Gas,Inc.(本社:米国ニュージャージー州、以下「Matheson」)が 2014 年に買収したContinental Carbonic Products, Inc.(本社:米国イリノイ州、以下「CCPI」)は、The Andersons Denison Ethanol, LLC(以下「Andersons」)と原料ガスの供給契約を締結し、アイオワ州に液化炭酸ガス・ドライアイスの製造設備を新設する。
 Matheson では主力産業ガス製品品目の拡充並びに新規事業領域への進出を目的に、2014 年 2 月 CCPI を買収し、北米での炭酸ガス・ドライアイス事業に本格参入した。2016 年 9 月には、Air Liquide の米国での炭酸ガス事業の一部を買収し、現在は北米で生産拠点 13 ヶ所を含む 49 カ所の拠点で炭酸ガス事業を展開する。
 今回、アイオワ州の Andersons からバイオエタノール由来の原料ガス供給を受け、同州 Denison 市に新たに液化炭酸ガスプラントとドライアイスの製造設備を建設することを決定(完成予定:2019 年中旬)。
 CCPI は直近では、大都市の多い北東部での食品産業向け炭酸ガス・ドライアイスの旺盛な需要に対応するためにペンシルベニア州 Clearfield 市に液化炭酸ガスプラントとドライアイスの製造設備を完成させている。
 中西部においては、ネブラスカ州とミネソタ州に炭酸ガスプラントを保有している、同地区でも食肉加工・食品運搬用途での液化炭酸ガス・ドライアイスの需要が増加しており、中西部での安定供給を図るため、アイオワ州にて新たに製造設備を建設するもの。
 Matheson では引き続き、全米での炭酸ガス・ドライアイス供給事業を更に強化する。