大陽日酸、川崎水江事業所内に「テクニカルアカデミー」開設

 大陽日酸は、川崎水江事業所(神奈川県川崎市)内に建設を進めていた「テクニカルアカデミー」を竣工し、2018年6月1日に開設した。「ガスを売ることは、安全を売ること」の精神に則り、保安推進活動に真摯に取り組み、大陽日酸グループの技術力・保安力の向上と産業事故防止のさらなる徹底を図る。
 「テクニカルアカデミー」では、危険体感講習、セミナーを通じた各種基盤技術の習得および実際の高圧ガス機器等を取り扱う実務研修を行う。当施設は、主として実習室、展示室および研修室からなり、実習室には、巻き込まれ、挟まれ、転倒・転落などの一般的な作業に伴う危険体感装置と容器転倒、高圧ガス噴出、液封などの高圧ガス特有の危険体感装置を設置した。一部は、バーチャル・リアリティ技術を活用した危険体感装置も導入。これらにより、実際に体験させ、気付かせることで、リスク(危険)に対する強い感受性の育成を図る。
 展示室には、容器、バルブ、計器、蒸発器等のカットモデルをおき、これらの構造・作動原理についての理解を深める。また、研修室は、大小2部屋・合計最大54名収容し、最新 ICT を活用することで、より一層の研修効果向上の実現を目指す。
 グループの技術教育の拠点として、階層別および職種別の技術教育プログラムを運用し、グループ従業員への教育を実施することで、グループの技術力・保安力の向上、産業事故防止、技術伝承を進める。

【「テクニカルアカデミー」概要】

住所:川崎市川崎区水江町3-3 川崎水江事業所内
施設概要:延床面積 960 ㎡、2階建
装置:<一般> 巻き込まれ、挟まれ、転倒・転落、回転体、電気などの体感
<高圧ガス>容器転倒、高圧ガス噴出、液封、酸素富化、断熱圧縮、極低温、酸欠、燃焼・爆発の体感