iPS細胞を含む臨床研究検体の極低温管理・保管・輸送一貫サービスの提供を開始

液体窒素自動供給システムを採用した極低温保管タンク
液体窒素自動供給システムを採用した極低温保管タンク

 三井倉庫ホールディングス株式会社(東京都港区、代表取締役社長 古賀 博文)は、長年注力してきた先端医療領域に於いて、「GMPに準拠した高品質な極低温保管輸送ワンパッケージサービス」の提供を2019年1月より開始した。

 同社は、2015年8月より、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との間で、「再生医療用iPS細胞ストック」の輸送用専用容器の開発及び輸送サービスの開始を契機に、製薬企業並びに研究機関等から様々な検体試料の極低温輸送を受託し、臨床研究領域において実績を積み上げてきた。

 また、これと並行してバイオバンク(注1)に関する4年に亘る岡山大学大学院医歯薬学総合研究科との共同研究を通し、極低温下での保管管理ノウハウを蓄積。上記の実績並びにノウハウを結集融合させ、検体試料を始めとする極低温管理が必要な様々な先端医療製品等(注2)を取扱う製薬企業や研究機関に対し、「GMPに準拠した高品質な極低温保管輸送ワンパッケージサービス」を構築した。既に、三井倉庫株式会社が関西地区で運営する医薬品専用施設内に、当該サービスの最初の拠点を2018年12月末に開設した。

注1:患者の同意を得て提供された生体試料(血液・組織等)を極低温下で保管する「倉庫」とその試料に関連する臨床情報(治療・検査の記録等)を保管する「データベース」

注2:iPS等幹細胞・検体試料・再生医療等製品・バイオ医薬品等を対象