近畿エア・ウォーター、滋賀県守山市にセパガス充填工場を稼働

 エア・ウォーターグループの近畿エア・ウォーターは、産業・医療用シリンダーガスビジネスの強化を目的に、滋賀県守山市に新たにエアセパレートガス充填工場を建設し、2019年3月12日、稼働を開始した。

近畿エア・ウォーター守山工場
近畿エア・ウォーター守山工場

 エア・ウォーターグループでは、北海道から九州まで8つの地域事業会社を主体に、全国を網羅する営業拠点と生産ネットワークを活用し、積極的な事業展開を行っている。なかでも産業ガス・医療用ガス関連においては、建設、溶接、金属加工などのものづくりのほか、食品、病院など幅広い業種に向けて供給を行うシリンダーガスビジネスを事業の中核に据え、地域に密着した営業活動を展開する。
 今回、近畿地区を事業エリアとする近畿エア・ウォーターは、産業・医療用シリンダーガスのさらなる事業展開を見据え、近畿地区に7 箇所ある充填工場に加え、充填工場の空白地域であった湖南エリアに位置する同社京滋支店の敷地内に、8 箇所目のエアセパレートガス充填工場を新設した。
 同地域を中心とする周辺エリアは、物流の利便性が良いことに加え、電気、機械、電子部品をはじめ様々な業種の大規模製造業が集積しており、さらなる需要の拡大が見込まれる。引き続き、既存販売店との連携を強化するとともに、地域での存在感を高めながら、安定供給ネットワークの拡充を図る。

【新充填工場の概要】
名 称:近畿エア・ウォーター 守山工場
建 設 地:滋賀県守山市大門町377 番地1(近畿エア・ウォーター京滋支店内)
生産品目:酸素、医療用酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス
延床面積:約800 ㎡

【近畿エア・ウォーター株式会社の概要】
本 社 :大阪府大阪市中央区南船場2 丁目12 番8 号
資 本 金 :3 億5 千万円
代 表 者 :代表取締役社長 塩見 由男
売 上 高 :236 億円(2017 年度実績)
従業員数 :280 名(2018 年3 月末日)
株 主 :エア・ウォーター株式会社 100%

充填所の役割
充填所の役割

【産業ガス供給における充填所の役割】
 産業ガスの供給は、顧客のガス使用量や使用形態に応じて、シリンダー(ガスボンベ)、超低温液化ガス容器、ローリー供給、パイピングなど、様々な供給形態でガスを安定的に供給する。シリンダーや液化ガス容器による供給の中核拠点となるのは「充填所」と呼ばれる施設になる。大型プラントやVSU(高効率小型液化酸素・窒素製造装置)などの製造工場で生産した液化ガスは、液化ガスローリーによって充填所まで輸送し、充填所に設置されたCE タンク(液化ガスを貯蔵する大型タンク)に納入される。そして、これをシリンダーや液化ガス容器に1 本ずつ小分けし、トラックに搭載して顧客に届けられる。