エア・ウォーター、新中期経営計画「NEXT-2020 Final」策定(2019年度~2021年度)

 エア・ウォーターは、2010 年度から取り組みを進めてきた「2020 年度 1 兆円企業ビジョン」の総仕上げとして、 2019 年度から 2021 年度までの 3 カ年を実行期間とする中期経営計画「NEXT-2020 Final」を策定した。
 基本コンセプトは、「革新=イノベーションの実行」。売上高 1 兆円の達成と 2022 年度以降の持続的成長を可能とする強い会社を作り上げるため、環境変化を見据えたビジネス モデルの「革新」を促進する基本方針とそれに連動する経営施策を実行する。

基本方針および経営施策
基本方針および経営施策

中期経営計画「NEXT-2020 Final」の位置付け

 2010 年度~2012 年度の中期経営計画「NEXT-2020 Ver.1」では 1 兆円企業ビジョン実現のための地盤固めを、また、2013 年度~2015 年度の中期経営計画「NEXT-2020 Ver.2」では、1 兆円企業ビジョンに向けての成長・飛躍のための取り組みを進め、2016 年度~2018 年度の前中期経営計画「NEXT-2020 Ver.3」では、「構造改革と持続成長へのさらなる挑戦」をキーワードに、1 兆円企業ビジョン実現に向けての体質づくりに取り組んだ。
 また、この 9 年間、これら中期経営計画の実行を通じて、医療や農業・食品など人のくらしに関わる事業領域を拡大しながら、産業ガスやケミカルなど産業系事業の収益力を強化することで、常に安定した収益を目指す「全天候型経営」の構築を図った。
 その結果、長期成長ビジョン開始時の 2009 年度業績と比較すると、2018 年度のグループの 売上高は 4,264 億円から約 1.9 倍となる 8,015 億円に拡大するとともに、経常利益は290 億円から 約 1.6 倍となる 470 億円に拡大し、着実な企業成長を実現している。

 今回の中期経営計画「NEXT-2020 Final」は、「2020 年度 1 兆円企業ビジョン」の総仕上げを行うための期間として位置付け、その実現を目指す。なお、ケミカル関連の構造改革のためにコールケミカル事業を譲渡した影響などがあることから、2021 年度における実現を計画する。
 グループの最大の強みは、事業ポートフォリオにおける産業系事業と生活系事業の最適バラ ンスを志向しながら常に安定した収益を目指す「全天候型経営」と、環境変化に俊敏に適応する中堅企業群が持続的な成長を果たす「ねずみの集団経営」の2つの経営モデルがもたらす、多彩なコングロマリット(複合企業)であることにある。この独自の経営モデルにさらなる磨きをかけながら、過去にとらわれずイノベーションに挑戦し続け、各事業分野において具体的な戦略を着実に実行す ることで、新中期経営計画「NEXT-2020 Final」の達成に取り組む。

「NEXT-2020 Final」経営目標
「NEXT-2020 Final」経営目標