岩谷産業、LP ガスの電話対応窓口をイワタニコールセンター㈱に一本化

 岩谷産業は、2019 年 10 月1 日より完全子会社で運営していたテレセーフセンター(LP ガスの集中監視センター)の機能を、イワタニコールセンター株式会社(本社:大阪、社長:尾平野哲也、資本金:10 百万円)へ移管し、顧客対応窓口を一本化する。

 人口減少が進み過疎地域のインフラ維持が大きな社会的課題となる中、LP ガスを中心に地域のエネルギーインフラを担う岩谷産業グループとっても業務効率化と顧客サービスの高度化が重要課題だった。

 グループでは、課題の実現に向けてイワタニゲートウェイ構想(IoT による保安業務や顧客サービスの高度化)を掲げ取り組んでいるが、イワタニコールセンター㈱へのテレセーフ業務の移管もそのための施策の一つであり、今後、同社が顧客対応の窓口としての役割を果たすことになる。

 イワタニコールセンター㈱は、カセットこんろ・ボンベや「富士の湧水」、都市ガス機器等、岩谷産業グループで扱う多くの BtoC 商品に関する顧客対応窓口。今回、LP ガスのテレセーフ業務を同社へ移管することで、顧客にとっては窓口が一本化され利便性が向上する。また、イワタニコールセンター㈱で活用が進む AI を用いた顧客対応システムの利用により、LP ガスの顧客にも幅広い商品・サービスの適時・適切な提案や、LP ガス等の配送効率化、保安業務の効率化を目指す。

■テレセーフとは

 テレセーフは、顧客の LP ガスメーターと、24 時間集中監視センターを電話回線で結び、ガスの安全を 24 時間 365 日見守る双方向通信のシステム。

 LP ガスメーターがガス漏れなどの異常を感知すると、自動的にガスを遮断すると共に集中監視センターへ通報する。集中監視センターでは、顧客宅へガスの異常が検知されたことを電話連絡し、緊急の場合にはスタッフが現場に急行する。