大陽日酸 大型液体窒素式プログラムフリーザー 販売開始

 大陽日酸は、細胞凍結保存用バッグに対応した大型液体窒素式プログラムフリーザー「CM-100」を 2020 年 4 月より販売開始する。

大型液体窒素式プログラムフリーザー「CM-100」
大型液体窒素式プログラムフリーザー「CM-100」

 大陽日酸は、国内唯一の液体窒素式凍結保存容器メーカーとして、これまでに多数の関連機器を商品化してきた。その一つとなる卓上型液体窒素式プログラムフリーザーは、冷却温度をコントロールできる冷凍装置として、細胞の予備凍結処理用に多くの大学や国、企業の研究機関で利用されており、日本全国で約 300 台の納入実績がある。

 液体窒素式プログラムフリーザーは、電気式のプログラムフリーザーと比較して冷却処理能力が高く、温度制御幅も大きいため、適切な冷却速度で大量の細胞量を予備凍結処理することが可能。また1台で大量冷却処理できることから、設備投資の抑制や省スペース化に貢献する。

 今回、再生医療が研究段階から産業利用への移行期に入ることを想定し、従来機よりも大量の細胞をまとめて予備凍結処理できる大型の液体窒素式プログラムフリーザー「CM100」の販売を開始する。

 大陽日酸では、再生医療等製品の製造工程での需要が見込まれる本製品を商品ラインナップに加えることで、より一層、再生医療の早期産業化に貢献するとしている。

<特徴>

 従来機は 1 回に処理できる細胞凍結保存用バッグの数量が 20 枚であったのに対し、最大 100 枚まで対応する。

25cc細胞凍結保存用バッグ
25cc細胞凍結保存用バッグ
  • 細胞凍結保存用バッグ(25cc)最大 100 枚(従来機の 4 倍以上)を一括処理
  • 電気式プログラムフリーザーと比較して設備投資の費用を抑えることができる
  • 庫内温度の均一性を確保
  • 冷却速度の追従性確保(-1℃/min、Δ-10℃急冷など)
  • 構成部品(ラック等)の変更により 50cc バッグへの拡張可能
“液体窒素式プログラムフリーザー”従来機種との比較
型式CM-100(新商品)CM-21BL(卓上タイプ)
外形寸法(ミリ)W1010✕D810✕H925W535✕D530✕H450
温度制御範囲(℃)室温~-80室温~-80
庫内有効寸法(ミリ)W600✕D300✕H600W300✕D245✕H310
25cc凍結保存用バッグ処理量(枚)10020