2020年度新入社員に向け、市原 裕史郎 大陽日酸社長 CEOが挨拶

 大陽日酸は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月1日の入社式を中止した。 市原社長 CEOは2020年度新入社員に向け、挨拶をメールで発信した。

<市原 社長 CEO 挨拶(要旨)>

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 皆さんが入社された今日、4月1日は大陽日酸として第17期のスタートであり、当社創立110年という節目の年にあたります。また、4ヶ年の中期経営計画「Ortus Stage 2」の最終年度になります。この3年間は、中期経営計画の4つの柱である「構造改革」「イノベーション」「グローバリゼーション」「M&A」を着実に推し進め、所期の計画を大きく上回る成果を上げてきました。足下の新型コロナウイルスの影響は予断を許さない状況ですが、「Ortus Stage 2」の最終目標でもある連結売上収益9,100億円、コア営業利益1,000億円を達成したいと考えています。
 当社は今年10月に持株会社体制に移行します。当社は、一昨年度にPraxairの欧州事業並びにLindeの米国HyCO事業を買収し、産業ガスのグローバルな世界で、メジャープレーヤーの一角を占めるまでになりました。世界の政治経済状況がめまぐるしく変化する中で、当社がさらにグループを発展させていくためには、真のグローバルガスメジャーとして相応しい競争力のある体制を構築する必要が有ると判断しました。具体的には、権限委譲による意思決定のスピード向上と適切な経営資源の配分を図り、事業執行責任及び各地域の実績を明確化し各地域の優れた点を取り込み、協力してグループ総合力の強化を推し進め更なる飛躍を目指して行きます。    

 皆さんには、このような大きな目標を達成するため、新たな風を吹き込んで、大きく羽ばたいてもらいたいと思っています。そこで、常々私が社員の皆さんにお話ししている、心がけてもらいたいことを3つお話したいと思います。    

 先ず1点目は、「広い視野を持ち、常に前向きであること」です。どんな仕事でも工夫する余地があり、そのことに気付くには「常に前向き」でなければなりません。また、工夫するには「広い視野でものを見る」ことが重要です。  
 2点目は、「報告・連絡・相談(=報・連・相)を的確に行うこと」です。報告・連絡・相談は仕事の基本です。上司や先輩の指導に耳を傾け、意思疎通を図りチームプレーで仕事を進めていくことがとても大切です。  
 3点目は、「信頼される人間になること」です。「ガスを売る」ことは「安全を売る」ことであり、当社事業の根幹は「製品の安全・保安・品質保証及び安定供給」です。信頼される人間や会社になるには、長い時間が必要ですが、失うのは一瞬です。常にコンプライアンス(社会的規律やルールを守ること)も念頭に置き行動してください。    

 会社は「従業員一人ひとりの心と体の健康こそが会社の財産」であるという考えをより明確にし、安全で快適な職場を築いていきますので、積極的にコミュニケーションを図りより良い職場作りに参加してください。  
 皆さんの英知を結集し、会社発展のため、ともに力を合せていきましょう。