星医療酸器 2021年3月期第1四半期連結決算

 星医療酸器の2021年3月期第1四半期連結決算は、売上高25億9200万円(前年同期比2.1%増)、営業利益2億4600万円(同19.2%減)、経常利益2億5100万円(同19.0%減)、親会社株主に帰属する純利益1億7000万円(同21.1%減)となった。

 セグメント別の概況は次の通り。

医療用ガス関連事業

 公定価格が実質上の収益メリットとなりにくい環境のもと、保安と安定供給を第一義とした事業運営に徹し、緊急対応に可能な医療用酸素ガスの供給体制を維持し、配送コスト、原価を意識した製品価格の見直し、ランニングコスト全般の見直しによる経費の効率化に取り組んだ。売上高は7億6800万円(前年同期比7.1%減)、セグメント利益は6600万円(同14.2%減)。

在宅医療関連事業

 国の施策である在宅医療への推進を受け、患者と医療機関のニーズに対応すると共に、営業活動の自粛環境化のなか、「HOT」在宅酸素療法や「CPAP」持続陽圧呼吸療法と人工呼吸器を提供した。また、次世代ヘルスケアとして国が掲げる「一気通貫で完結できる在宅医療実現」には情報通信機器を用いたさまざまな医療サービスが期待され、医療従事者と患者の新しい懸け橋として、また、医師不足や遠隔地等、急速に高まる医療需要への対応として「オンライン診療システム」の提供を推進した。売上高は11億8900万円(前年同期比5.4%増)、セグメント利益は1億3100万円(同18.5%減)。

医療用ガス設備工事関連事業

 医療用ガス設備工事は、建設資材の高騰と人手不足による諸費用の上昇など、競合他社との競争激化のなか、堅調に推移した。消火設備工事は、受注件数が減る環境化において、微増。売上高は2億0700万円(前年同期比49.8%増)、セグメント利益は700万円(同69.4%減)。

介護福祉関連事業

 商品ラインナップの拡充を図り、地域包括支援センターや居宅介護支援事業者、医療・福祉系レンタル事業者への継続的な営業強化に努めた。介護福祉関連商品のレンタルは堅調に推移した。また、訪問看護事業所は、地域へのPR活動強化による認知度アップとスタッフの増員など運営体制の充実が奏功
し、順調に推移した。売上高は1億7700万円(前年同期比4.8%増)、セグメント利益は2700万円(同113.1%増)。

施設介護関連事業

 有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷」(東京都杉並区)は、24時間看護師在駐、地元医療機関との連携、イベントの開催や地元住民の方々との交流を通じて付加価値サービスの提供と、人材育成の体制をさらに強化した。また、入居者の多様性を把握したうえで、入居者、家族へ「安心」「安全」を届け、入居率の向上に努めた。また、通所介護施設「あしつよ・文京」(東京都文京区)「あしつよ巣鴨」(東京都豊島区)「あしつよ王子」(東京都北区)は、今後の高齢者人口の増大を視野に、地元密着のサービスの提供と顧客サービスの多様化に応じ、稼働率アップに努めた。売上高は7900万円(前年同期比6.7%減)、セグメント損失は500万円(前年同期はセグメント損失11万5000円)。