エア・ウォーター・ベルパール、海外向けCMS(Carbon Molecular Sieves)販売・受託焼成事業を開始

 エア・ウォーター・ベルパールは、素材事業において、フェノール樹脂「ベルパール®」、電極材「ベルファイン®」に加え、海外向けCMS(Carbon Molecular Sieves)の販売、受託焼成事業を開始した。

 分子篩炭素のCMS「ベルファイン®MG」は、これまで自社PSA向けに供給を行っていたが、今後は海外拠点メーカーに販売を行い、1ヵ国2社以内のPSAメーカーに限定供給する。また、エア・ウォーター・ベルパールの窒素PSA技術提携も視野に入れる、としてる。

 受託焼成事業は、開発検討用の少量焼成や製品化に向けた量産焼成の委託を受けつける。

 生産性の良い連続炉(ロータリーキルン)を複数台所有し、数量に応じた対応が可能。また、フェノール樹脂の焼成等に使用しているためコンタミの少ない焼成が可能で、樹脂等有機物の炭化で発生する排ガスの焼成炉も所有している。段階的な温度条件の変更や滞留時間の変更等、焼成条件の変更にも柔軟に対応する。

 所定の熱履歴をコントロールしやすいバッチ炉での対応は、量産にも使用可能な大型設備も有し、用途に応じて焼成炉は協議して選定する。