東邦アセチレン 2021年3月期通期連結業績予想を下方修正

新型コロナウイルス感染症拡大による厳しい事業環境が継続

 東邦アセチレンは2021年3月期第2四半期連結業績と同通期連結業績の予想を下方修正した。

 第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症拡大による厳しい事業環境が継続しており、2020年5月21日に公表した前回予想を修正し、売上高135億円(前回予想は160億円)、営業利益3億4000万円(同5億円)、経常利益4億円(同5億5000万円)、純利益2億3000万円(同3億5000万円)を見込む。
 ガス関連事業においては、高圧ガスが需要先の生産調整等により販売が伸び悩み、食品ガスも外食産業向け消費が落ち込み、液化石油ガスも業務用・工業用の需要が減少、販売価格も下落傾向にある。器具器材関連事業及び自動車機器関連事業においても、需要先の事業環境の悪化を受けた。

 費用面においては、新型コロナウイルス感染症拡大の防止を優先に生産工場の大定修を 1 年延期し、また経費削減等の諸策を実施するなど費用の低減に努めてきたが、売上総利益の落ち込みを補えず、営業利益、経常利益及び親会社に帰属する四半期純利益についても、前回予想を下回る見込みとした。

 通期連結業績についても、2021年3月期下期の一定期間までは感染症による厳しい事業環境が継続するものと仮定し、その他事業における製氷機事業の成約が来期にずれ込む等、現時点で見込まれる事業環境を考慮し、予想を修正した。
 2021年3月期通期の連結業績予想は、売上高300億円(前回予想は345億円)、営業利益12億円(同17億円)、経常利益13億円(同18億円)、純利益7億円(同10億円)とした。

 なお、配当予想については、株主還元の方針等を踏まえ、従来の配当予想(中間 20 円、期末 25 円、年間 45 円)を据え置いた。