岩谷産業、関東地区の液化炭酸製造能力を2倍に増強

岩谷瓦斯千葉工場内の製造設備を増設、稼働開始

 岩谷産業は、液化炭酸ガスの安定供給のため、岩谷瓦斯㈱千葉工場内の液化炭酸ガス製造設備を2倍に増強し、2021年6月1日より稼働を開始した。

 同社は、国内の石油精製やアンモニア製造などの化学プラントから副生された高純度の炭酸ガスを原料に、液化・精製の過程を経て市場へ販売するが、昨今の石油化学製品の需要やアンモニア生産量の減少により、炭酸ガスの原料を十分に確保することが困難な状況が続いている。

 岩谷産業では今回の設備増強により、特に関東地区を中心とした顧客への安定供給体制が確保できたとしている。

設備増強の概要

  • 商業運転開始 : 2021年6月1日
  • 生産増強能力 : 液化炭酸ガス 約43,000トン/年 ※今回の増設により、既設プラントを含めた生産能力は倍増し、最大86,000トン/年。
  • 総貯槽量 : 1,100トン (200トン×2基、100トン×7基)