東邦アセチレン 2022年3月期第2四半期連結決算

酸素は電炉・鉄鋼向け増加、水素は自動車関連・石英加工向け増加

 東邦アセチレンの2022年3月期第2四半期連結決算は、売上高138億4400万円、営業利益3億3500万円、経常利益3億8000万円、親会社株主に帰属する純利益2億1700万円だった。通期の業績予想と配当予想に変更は無い。

セグメント別概況

ガス関連事業

 売上高84億円(前年同期は73億2300万円)、営業利益5億6400万円(同5億8100万円)。溶解アセチレンは圧接向けの需要が低調に推移した。一方で、酸素は電炉・鉄鋼向けの需要が増加し、水素は自動車関連・石英加工向けの需要が増加した。食品用ガスは感染症拡大の影響があるなか、外食産業の消費需要に支えられ出荷量は増加、液化石油ガス及び石油類は輸入価格の上昇の影響を受け、売上高は増加した。利益面は、多賀城工場の大規模定期修理に加え、運搬費等の販売費及び一般管理費が増加したことにより、営業利益は減少となった。

器具器材関連事業

 売上高40億4800万円(前年同期は46億7200万円)、営業利益8800万円(同5000万円)。溶接材料は値上げが浸透し、また自動車向けの需要が回復しつつあるなか、溶接切断器具は大型工作機械等の受注が減少し、生活関連器具は需要が減少したこと等により売上高は減少した。営業利益は販売費及び一般管理費の減少もあり増加となった。

自動車機器関連事業

 売上高4億5300万円(前年同期は4億7400万円)、営業損失0万円(同1700万円の営業損失)。感染症拡大の影響から自動車部品メーカーの国内外の設備投資需要が回復途上にあるものの、収益認識会計基準等の適用に伴い代理人取引に係る収益認識の方法を変更したことで売上高は減少した。また販売費及び一般管理費が減少したことで営業損失は縮小した。

製氷機関連事業

 売上高7億9900万円(前年同期は8億0200万円)、営業利益は4800万円(同1億1200万円)。製氷・冷凍機械の需要は堅調に推移したが、収益認識会計基準等の適用に伴い工事契約に係る収益認識の方法を変更したことで売上高は減少した。また、製氷・冷凍機械の保証工事等が発生したことで販売費及び一般管理費が増加し、営業利益は減少した。

その他

 売上高1億4100万円(前年同期は8900万円)、営業利益は1800万円(同900万円)。医療機器の販売が増加したことに加え、収益認識会計基準等の適用に伴い工事契約に係る収益認識の方法を変更したことで、売上高及び営業利益は増加となった。