昭和電工ガスプロダクツがエアセパレートガスと液化炭酸ガス・ドライアイスの販売価格改定

エアセパレートガス現行価格から15%増の値上げ

 昭和電工ガスプロダクツは、2022年3月1日出荷分からエアセパレートガス(液化酸素、液化窒素、液化アルゴン)、2022年4月1日出荷分から液化炭酸ガス・ドライアイスの国内販売価格を引き上げる。

価格改定の内容

  1. エアセパレートガス(液化酸素、液化窒素、液化アルゴン)タンクローリー・シリンダー(ボンベ・カードル・LGC)を対象に、2022年3月1日出荷分より現行価格に対して15%の値上げ。
  2. 液化炭酸ガス・ドライアイスについては、2022年4月1日出荷分より、液化炭酸ガス(タンクローリー)が3円/kg以上、液化炭酸ガス(シリンダー)が9円/kg以上、ドライアイスが7円/kg以上の値上げ。

価格改定の背景

 エアセパレートガスは製造コストの大半を電力および物流コストが占めており、電力コストの上昇、労務費やタンクローリーの調達コストの上昇にともない、厳しい状況が続いている。

 また、液化炭酸ガスは、製油所やアンモニア工場の副生ガスを原料としており、石油製品の需要減少、製油所の閉鎖、海外シフトによるアンモニア工場の閉鎖等が相次いでいる。この結果、全国的に需給がひっ迫し、今後もその状況が継続するとみられている。

 液化炭酸ガスを取り巻く事業環境は、こうした生産設備の維持・更新費用の増加に加え、長距離輸送による不足地域への広域供給を強化するためのISOコンテナへの投資、電力・軽油コストの上昇にともない、厳しい状況が続いている。

 昭和電工ガスプロダクツでは今回の価格改定について、製造原価の低減や製造プラントの効率的運営、物流の効率化や経費の削減等、コスト削減に努めてきたが、今後も安定供給を維持するためには、顧客にコスト上昇分の一部負担を願わざるを得ないとしている。