セブントゥーファイブが自社開発の国産産業用ドローン「AIR HOPE」にスピーカーを搭載、飛行実験を実施

LTE通信を用いて遠隔操作による放送を実施

 エア・ウォーターグループでドローン関連サービスを展開するセブントゥーファイブは、現在販売中の自社開発ドローン「AIR HOPE」に、ホーンスピーカーを搭載し飛行実験を行った。

スピーカーを搭載し飛行中の「AIR HOPE」
スピーカーを搭載し飛行中の「AIR HOPE」

 実験では、LTE通信を用いて遠隔操作による放送を実施した他、距離や機体の向きを変えて指向性などを確認した。

 ドローンへのスピーカー搭載は、下記のように様々な用途で活用が注目されている。

[災害時アナウンス]

 地震や津波、火災の発生時、現場に近づけない状況でも付近にいる人々に避難指示のアナウンスを流せる。ドローンの場合、上空を飛行しながら移動できるため、広範囲に向けて放送し知らせることが可能。

[害獣対策]

 害獣の発生地域にドローンを飛ばし、スピーカーから天敵の鳴き声や不快に感じるノイズを流し、害獣を追い払う用途としても利用できる。人が害獣に近づき、物理的に攻撃するなどの危険な対策なしで駆除できるため、安全面においても有効であると考えられる。

スピーカーを機体に取り付ける様子
スピーカーを機体に取り付ける様子

 セブントゥーファイブは、各分野での有効性や課題などを把握し、AIR HOPEをより有用性のある用途の提案につなげていくため、実証実験にも積極的に採用し検証を行っていく。