小池酸素工業 2023年3月期第3四半期連結決算

産業ガスは価格改定や建設・産業機械業界の需要回復が寄与

 小池酸素工業の2023年3月期第3四半期連結決算は、売上高347億7100万円(前年同期比16.6%増)、営業利益23億2100万円(同121.1%増)、経常利益26億3800万円(同77.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益16億円(同200.2%増)となった。

 主需要先である建設業界・産業機械業界・造船業界では、需要回復の兆しが見られるものの、鋼材価格の上昇が重荷となり回復に鈍化がみられた。

セグメント別業績

機械装置

 「2022 KOIKEプライベートフェア」を開催し、オンリーワン技術のDBCファイバーレーザー切断機のフルラインアップ(出力18KW/12KW/8KW)を発表した。また、国内・海外市場における顧客の省エネルギーニーズや課題を解決する製品群の営業活動を強化したことにより、売上高は増加した。売上高は136億62百万円(前年同期比44.6%増)、セグメント利益は16億26百万円(同249.3%増)。

高圧ガス

 産業ガス分野においては、原材料や電気料金の高騰を背景とした価格改定や主需要先である建設業界・産業機械業界の需要の回復とともに、深耕拡大および新規拡販活動に注力した。医療分野においては、酸素濃縮器のレンタルが引き続き好調に推移するとともに、営業活動の強化によりCPAPレンタル、ディスポーザル吸引器の販売が好調に推移し、売上高は増加した。売上高は143億63百万円(前年同期比3.2%増)、セグメント利益は11億60百万円(同4.2%増)。

溶接機材

 省力化や作業環境改善を目的とした自動化機器や作業効率化工具、安全保護具などの販売が堅調に推移し売上高は増加した。売上高は62億14百万円(前年同期比0.6%増)、セグメント利益は4億43百万円(同30.0%増)。

その他

 海外液晶パネル向け排ガス除害装置や光ファイバー向けヘリウム回収精製装置等の販売に注力したことにより、売上高は増加した。売上高は5億31百万円(前年同期比88.1%増)、セグメント利益は1億31百万円(同546.6%増)。