レゾナック・ガスプロダクツが、川崎地区の圧縮水素製造・販売事業から撤退

郡山水素センターと大分ガスセンターの圧縮水素事業は今後も継続、代替としてアンモニアの利活用をグループ全体で推進

 レゾナック・ガスプロダクツ (社長 : 平倉 一夫)は、 川崎地区における圧縮水素製造・販売事業から撤退することを決定した。対象となるのは、レゾナック川崎事業所で製造し、レゾナック・ガスプロダクツが販売する圧縮水素ガスで、荷姿はトレーラー、セルフローダー、カードル、ボンベとなる。撤退時期については、2024年12月末を予定し、同期日をもって製造および販売ともに終了する。

 川崎地区の圧縮水素事業は約90年間使用している水素製造設備や配送機材の老朽化が進み、電力価格や物流費の供給コストも大幅に上昇する一方で、 圧縮水素市場規模は液化水素や水素発生装置など隣接商材との競争により年々縮小しており、構造的に不採算事業となっていた。

 こうした事業環境下、レゾナック・ガスプロダクツの自助努力継続や、顧客への大幅コスト転嫁には限界があり、今後の安全・安定供給の責務を果たすことが困難と判断し、2024年12月末での川崎地区における圧縮水素製造・販売事業の撤退を決定した。

 なお、郡山水素センター及び大分ガスセンターにおける圧縮水素事業は今後も継続する。また「化学会社らしい脱炭素社会への貢献」 として圧縮水素に代わり、アンモニアの利活用をレゾナックグループ全体で推進する。