産業ガスのグリーントランスフォーメーション


東京都と東京ガスがCN加速に向け協定締結、グリーン水素利活用を促進


小池都知事「世界のモデルとなる『脱炭素都市』を実現」

 東京ガスは2025年5月26日 、東京都と「カーボンニュートラルの実現に向けた取組の加速に関する協定書」を締結した。この協定は、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、東京都と東京ガスが相互に協力し、エネルギー需給の安定化、再生可能エネルギーの利用拡大、グリーン水素の利活用促進など、様々な分野での取り組みを加速させることを目的とする。

 東京都は、2025年3月に策定した「2050東京戦略」において、脱炭素社会を実現し、世界のネットゼロ達成に大きく貢献することをビジョンに掲げる。一方、東京ガスは、2023-2025年度中期経営計画「Compass Transformation 23-25」において、3つの主要戦略の一つとして「エネルギー安定供給と脱炭素化の両立」を掲げ、多くの企業・自治体との協業を通じ、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取組を進めている。

「グリーン水素の利活用」などで連携

 今回の協定において、両者が連携・協力する事項として具体的に挙げられている項目の中には「グリーン水素の利活用に関すること」が含まれる。東京都の小池百合子知事は「エネルギー需給の安定化、再生可能エネルギーの利用拡大、グリーン水素の利活用促進等の様々な分野での取組をさらに加速し、世界のモデルとなる『脱炭素都市』の実現を目指す」と述べ、水素利用の推進に意欲を見せた。これに対して、東京ガスの笹山晋一社長は「都との連携を通じて、エネルギー安定供給と脱炭素の取り組みを力強く推進していく。安心・安全を第一に、都民の皆さまへガスや電気を安定供給するとともに、2050年カーボンニュートラル社会の実現に貢献する」とした。

ソリューション事業ブランド「IGNITURE(イグニチャー)」

ソリューション事業ブランド「IGNITURE(イグニチャー)」

 東京ガスは、「ソリューションの本格展開」に向け、2023年11月30日、ソリューション事業ブランド「IGNITURE」を立ち上げた。「IGNITURE」の下で展開するソリューションにより、家庭、法人、地域・コミュニティの顧客が、「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と、「脱炭素・レジリエンス向上などでサステナブルな生活・事業」を、無理なく両立できるとしている。


PAGE TOP