日本水素エネルギーとJFEエンジ、川崎臨海部で水素パイプラインの基本設計(FEED)契約締結

NEDOグリーンイノベーション基金(GI基金)事業「大規模水素サプライチェーンの構築」の一環

 日本水素エネルギー株式会社(本社:東京都港区、以下「JSE」)と、JFEエンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、以下「JFEエンジニアリング」)は、川崎臨海部の水素パイプラインの基本設計(FEED[※1])について、契約を締結した。本契約は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金(GI基金)事業「大規模水素サプライチェーンの構築」の一環としてFEED業務を実施するために締結したもの。具体的には、川崎臨海部にあるJSEの川崎LH2ターミナル[※2]へ、国内で製造された水素を供給するためのパイプラインの基本設計をJFEエンジニアリングが行う。

 本FEED業務を経て敷設されるパイプラインは、GI実証事業完了後の社会実装フェーズでは、川崎LH2ターミナルで海外から受け入れた液化水素を気化させて水素として川崎臨海部の需要家へ供給するための重要なインフラとなる。これらの水素は、需要家により電気や蒸気に変換して活用する事を想定している。本FEED業務を通じて、JFEエンジニアリングはパイプライン建設のトップランナーとしての豊富な実績と最先端の技術・知見を活かし、水素の大量輸送を目的とした国内初の高圧水素パイプラインを設計する。

※1 FEED: Front End Engineering Design。事業の投資判断に必要な情報を得るため、技術的な課題の洗い出しや概算コストの算出などを行う設計作業
※2 川崎LH2ターミナル:川崎臨海部 扇島にて建設予定の液化水素(LH2)受け入れ、貯蔵、供給を行うためのインフラ施設