CE&IG、カナダ初のDAC施設にCO₂システムを提供

大気から回収されたCO₂最終処理工程の集中型CO₂精製・液化システムを納入

 日機装の連結子会社グループ、Clean Energy & Industrial Gasesグループ (以下「CE&IGグループ」)は、カナダ・アルバータ州におけるDeep Sky Alphaの試運転成功を支援した。同施設は、堆積層へのCO₂の貯留にカナダで初めて成功した施設で、世界初のクロステクノロジーDACプラットフォームとされる。CE&IGグループは、本プロジェクトにCO₂精製・液化システム一式を納入、圧縮機、ろ過、配管、制御盤、自動化システムの統合パッケージとして効率的な展開と将来の複製を見据えたコンパクトなコンテナ型システムを提供した。

 本プロジェクトは、多様な新しい炭素除去・CCS(炭素回収・貯留)インフラにおける技術パートナーとしてのCE&IGグループの役割を示し、施設内で回収されたすべてのCO₂の最終処理工程となる、集中型CO₂精製・液化システムが納入された。このシステムは、施設内のすべてのDACユニットからの合算量を処理できるほか、将来新たなDAC技術が追加されることも見据えており、大規模なCO₂の安全な取り扱い、液化、永久貯留が可能になる。
 Deep Sky Alphaは、大気中から直接CO₂を回収し、精製・液化した後、地中に永久貯留する施設。18カ月にわたる設計、製造、設置期間を経て、2025年8月から本格稼働している。太陽光による再生可能エネルギーで稼働する同施設は、運用に伴う排出を最小限に抑えるよう設計されており、回収から処理までのライフサイクル全体で発生する排出量を上回るCO₂を大気中から除去することで、カーボンネガティブな運用を実現する。

※DAC: DAC(Direct Air Capture)、大気中から直接、CO₂を分離・回収する技術。

 Deep Sky Alphaは、特定技術に依存しない商用化ハブで、実際の条件下で最大10基のDACシステムを同時に稼働させることができるため、複数の回収アプローチを並行して評価できる。同施設は年間最大3,000トンのCO₂を除去できるよう設計されており、低エネルギーかつスケーラブルな炭素除去技術の実運用化、商用化、進化を支援する。

 CE&IGグループのAdrian Ridgeプレジデント兼CEO は「DAC施設におけるこのCO₂乾燥・液化システムの試運転は、炭素除去の産業化に向けた重要な一歩です。このプロジェクトは、当社の実績ある極低温技術およびガス処理技術を新たな気候関連技術に応用できることを示すものであり、どの技術が採用される場合であっても、CE&IGグループが今後さらに大規模なDACやCCSプロジェクトを支援できることを示しています」とコメントしている。
 CE&IGグループ(URL: https://www.nikkisoceig.com/)は、日機装の連結子会社グループで、世界中で極低温機器・ソリューションを提供するリーディングカンパニー。低炭素エネルギーや産業ガスに対する市場の変化に対応し、革新的な製品と協働型のソリューションでニーズに応える。グループ全体で20カ国以上に拠点を持ち、1,800名以上の従業員を擁する。