使用済み魔法びん回収やSDGsパートナーとの連携、生物多様性保全活動への参加
魔法びんのグローバル企業であるサーモスは、国連が定めた6月5日の「世界環境デー」に合わせ、2024年度における主なサステナビリティ活動実績を公表した。同社は「人と環境にやさしいサーモス」をサステナビリティテーマに掲げ、製品やサービスを通じた地球環境への負荷低減を重要な使命としている。

2024年度は主に三つの柱で活動を進めた。一つ目は「使用済みステンレス製魔法びん」回収サービス、二つ目はSDGsパートナーである「アルバルク東京」との取り組み、三つ目は生物多様性保全活動『東京グリーンシップ・アクション』への参加である。
「使用済みステンレス製魔法びん」回収サービスは、ステンレス製魔法びんの再資源化を目的に2023年5月に開始された。サーモスの直営店などにて、他社製品を含むステンレス製魔法びん構造の製品を回収しており、2023年5月25日から2025年3月31日までの累計回収量は約1,500kgに達した。これは、同社JNLシリーズ0.5Lサイズ魔法びんに換算して約7,100本相当になる。回収された一部の樹脂パーツは、粉砕・選別を経て、同社が参加したイベントでのノベルティとして生まれ変わった。



プロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」とは、2021年よりSDGsパートナー契約を締結し、『マイボトル推進プロジェクト』を通じて環境負荷の低減に取り組んでいる。2024年度は活動の幅を広げた。ホームゲーム会場での使い捨てドリンク容器削減のため、2025年3月と4月には「リユースタンブラー」貸し出しの実証実験を行った。3月の実験では100個限定の貸し出しに対し、貸出数88個、返却率100%であった。また、小学校では「アルバルク東京×サーモス バスケとSDGs教室」を開催し、バスケットボール教室とサーモス社のSDGs活動ミニセミナーを実施した。この教室開催校でも『ステンレス製魔法びん 回収サービス』を実施し、総重量22.7kgを回収した。こうした取り組みは、試合観戦時のマイボトル使用促進に加え、環境問題に関する意識向上の啓発を目指すもの。



生物多様性の保全活動としては、『東京グリーンシップ・アクション2024』に参加。水資源を育む自然の保全を通じた生物多様性への貢献を目的とし、2024年11月30日に七国山緑地保全地域(東京都町田市)で、社員・家族を含む26名で里山保全活動(下草刈り、竹の間伐など)に取り組んだ。



