産業ガスのグリーントランスフォーメーション


サーモスとアルバルク東京、『ドリンク容器リユースサービス』の実証実験


「リユースタンブラー(真空断熱タンブラー)」の貸し出しで、試合会場での使い捨て容器の削減

 日本酸素ホールディンス子会社で、魔法びんグローバル企業のサーモスは、プロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」と共同で、ホームゲーム試合会場における使い捨てドリンク容器削減を目指す『ドリンク容器リユースサービス』の実証実験を実施した。

 サーモスは2021年よりBリーグ所属のプロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」とSDGsパートナー契約を締結。両者はこれまで、試合観戦時のマイボトル利用を促す『マイボトル推進プロジェクト』や、真空断熱ジョッキでドリンクを提供する特別企画シート「THERMOS シート」の設置など、様々な形でホームゲーム会場での環境負荷低減に取り組んできた。今回の実証を受け、2025年秋に開業が予定されているアルバルク東京の新ホームアリーナ(TOYOTA ARENA TOKYO)での『ドリンク容器リユースサービス』の導入を目指す。

実証実験で確認された利用意向と環境意識

 実証実験は2025年3月29日と4月26日にアルバルク東京のホームゲーム会場(有明コロシアム、国立代々木競技場第一体育館)で実施された。会場内に設置されたサーモスブースで「リユースタンブラー(真空断熱タンブラー)」を無料で貸し出し、対象店舗では飲み物を「リユースタンブラー」で提供した。サーモス独自の魔法びん技術を用いたこのタンブラーは、保温・保冷に優れ、飲み物を適温で楽しむことができる。「リユースタンブラー」を使用することで、飲み物をお得に購入できるキャンペーンも同時に実施した。

 2日間の実証実験には、のべ145人が参加し、合計163個のリユースタンブラーが利用された。1日目の実験後に行われたアンケートでは、利用者のうち86%が「ぜひ利用したい」または「機会があれば利用したい」と回答しており、サービスの利用意向が高いことが示された。サービスを利用した主な理由としては、「ドリンクの割引があったから」(20%)に次いで、「環境に良いと思ったから」(18%)、「目新しい取り組みで興味があったから」(16%)が挙げられており、利用者の環境意識もサービスの利用を後押ししていることがうかがえる。貸出数163個に対し、返却数は162個であり、高い返却率も確認された。

 


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