臨海副都心青海地区で地域熱供給へ水素混焼ボイラーが稼働を開始

山梨県米倉山のグリーン水素を「水素吸蔵合金タンク」へ貯蔵

 東京都港湾局は、「臨海副都心カーボンニュートラル戦略」に基づく地域をあげた先駆的な脱炭素化の取組の一環として、港湾局、産業技術総合研究所、清水建設(株)、東京臨海熱供給(株)、(株)東京テレポートセンター及び(株)ヒラカワの6者が、グリーン水素を活用した共同研究(別紙参照(PDF:390KB))を実施し、全国で初めて地域熱供給における水素混焼ボイラーの稼働を開始したと発表した。実施場所は東京都江東区青海二丁目 臨海副都心青海地区(東京臨海熱供給(株)の青海南プラント)。

 本取組は、熱供給の脱炭素化を推進するため、地域の冷暖房・給湯用の熱供給プラントに、都市ガスとともに水素を燃料とする「水素混焼ボイラー」と、水素を貯蔵する「水素吸蔵合金タンク」を実装して、安全かつ安定した運用を実現するための技術研究を行うもの。

水素混焼ボイラー[JSN-2000HM]の特長

  1. 「CO₂排出量削減」水素を活用し、環境負荷を軽減。
  2. 「業界トップレベルのNOx排出量抑制」実測値40ppm(O₂=0%換算)。
  3. 「都市ガスとのハイブリッド運用」水素供給が限られる場合でも安定した稼働が可能。