日揮HD、福島県浪江町でグリーンアンモニアの製造開始

アンモニア製造能力は日量4トン、レゾナックを通じて近隣の火力発電所に供給

 日揮ホールディングス株式会社(佐藤 雅之 代表取締役会長兼社長CEO、以下:日揮HD)は、再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニア製造技術の実証プラント(福島県浪江町)でのアンモニア製造を開始した。製造したグリーンアンモニアは、販売先(オフテイカー)のレゾナックを通じて近隣の火力発電所に供給し、排煙脱硝用途として活用される予定。

 日揮HDは2021年8月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)グリーンイノベーション基金事業※1の一環として、旭化成と共同採択された「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」プロジェクト※2(以下:本プロジェクト)において、再生可能エネルギー由来の水素を原料に、グリーンアンモニアをはじめとしたグリーンケミカル製造のプラント運転を最適化する「統合制御システム」の開発、ならびに実証計画を進めてきた。
 2023年10月に着工※3した実証プラント『浪江グリーンアンモニア統合制御実証フィールド(Namie Green Ammonia Integrated Control System Demonstration Field、通称:NAMICS)』(以下:本プラント)の建設が2025年11月に完了し、試運転を経て今年1月上旬にグリーンアンモニアの製造を開始した。
 本プラントでは、近隣の福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)※4から供給される再生可能エネルギー由来の水素を原料にグリーンアンモニア製造技術を実証する。2026年度までの稼働を予定し、日揮HDは統合制御システムの検証およびさらなる改善を含めたグリーンアンモニア製造技術の確立に取り組む。さらに、旭化成が2027年度以降に計画する大規模グリーンケミカル実証プラントで本プラントの実証結果で得られた知見を活用する予定。

※1 グリーンイノベーション基金の採択について(NEDOプレスリリース)
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101471.html
※2 大規模水素製造システムを活用したグリーンケミカル実証プロジェクトを開始(日揮HDプレスリリース)
https://www.jgc.com/jp/news/assets/pdf/20210826j.pdf
※3 福島県浪江町でグリーンアンモニア製造技術の 実証プラント起工式を実施
https://www.jgc.com/jp/news/2023/20231031.html
※4 福島水素エネルギー研究フィールド(NEDOウェブサイト)
https://www.nedo.go.jp/content/800013521.pdf

グリーンアンモニア技術実証事業

  • 事業体制:日揮HD、旭化成の共同採択事業「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」
  • 事業概要:
    • 再生可能エネルギー由来の水素を利用したアンモニア製造
    • プラントの運転最適化に向けた統合制御システムの開発と利用
  • 期間:2022年度下期~2026年度末
  • 場所:福島県浪江町 棚塩産業団地内
  • アンモニア製造能力:日量4トン