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三井E&S「大量の水素燃料を効率的に荷役機械へ充填可能な充填システムの開発」がNEDO事業に採択


水素を燃料とする荷役機械普及で港湾コンテナターミナルの脱炭素化促進

 三井E&Sは「水素を燃料とする荷役機械に向けた水素充填システムに関する調査研究事業」が、NEDOの「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発」(注1)の助成対象としてが採択されたと発表した。

 現在、国際物流の多くを担う海上コンテナ輸送において、荷役機械から排出されるCO2の削減が喫緊の課題となっている。これに対応するため、三井E&SはNEDOの支援のもと、共同で、世界初となる燃料電池(FC)を動力源としたラバータイヤ式門型クレーン(RTGC)の開発とその実証実験に成功。(注2) 港湾コンテナターミナルでは、脱炭素化に向けた取り組みとして水素を燃料とする荷役機械の実証が行われていることから、上記の実証実験の成果を踏まえ、水素を燃料とする荷役機械が普及した際に不可欠となる水素充填システムの開発に取り組む。

 本開発事業では、水素荷役機械が広く普及した状況においても、大量の水素燃料を効率的に各荷役機械へ充填することが可能な独自の水素充填システムを開発するべく、求められる要件やその機器仕様に関する調査に加え、運用時に必要となる法規や認証に関する調査を実施する。

 三井E&Sでは開発される水素燃料充填システムは、港湾コンテナターミナルの脱炭素化を促進し、CO2排出量の大幅な削減に寄与することが期待される。また、日本国内外での水素荷役機械の普及を支援し、関連する産業の発展と雇用創出にも貢献するとしている。
当社は、本事業を通じて得られた知見と技術を活用し、将来の水素社会の実現に向けた取り組みを一層強化してまいります。

(注1)水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発の詳細に関しては5月21日付NEDOプレスリリース「2025年度「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発」に係る実施体制の決定について」参照
https://www.nedo.go.jp/koubo/SE3_100001_00106.html
(注2)「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」の詳細に関しては2023年4月18日付NEDOプレスリリース「世界初、燃料電池を動力源としたラバータイヤ式門型クレーンの開発と実証試験に成功」参照
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101637.html


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