エア・ウォーターが広島県福山市で建設を進めていたVSUプラント(高効率小型液化酸素・窒素製造装置)が完成、2019年4月25日に開所式を行い、営業運転を開始した。
エア・ウォーターは、全国に高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」を設置し、大規模災害時でも産業ガス・医療用ガスの安定供給が可能となる「VSUネットワーク」の構築を進めている。ガス需要地に近い生産拠点から近距離輸送を行う新しい供給モデルによって、「安定供給」「省エネ」「CO2 排出量低減」を同時に実現。また、各地域の有力な産業ガスサプライヤーとの合弁事業として運営することで、当該地域における産業ガスの安定供給をさらに盤石なものとする。
今回、広島県福山市に全国で17 ヶ所目となるVSUプラントを建設。同プラントは、地域の有力な産業・医療用ガスサプライヤーである藤井商事との共同事業会社となる福山液酸が運営を行う。中国地方へのガス供給は、これまで防府工場(山口県防府市)、加古川工場(兵庫県加古川市)、山陽エア・ケミカルズ株式会社(広島県大竹市)が主な製造拠点だったが、本拠点が加わることで、より災害に強い安定供給ネットワークを拡充、藤井商事との協業により、地域に密着した事業展開を進める。
【プラント(VSU)および合弁会社の概要】
- 名称 :福山液酸(株)(VSU17 号基)
- 所在地 :広島県福山市箕沖町105 番地の4(藤井商事株式会社 本社工場 隣接地)
- 出資比率:エア・ウォーター(株)51%、中・四国エア・ウォーター(株)29%、藤井商事(株)20%
- 製造能力:液化酸素700N㎥/h、液化窒素1,600N㎥/h