「GASpedia(ガスペディア)」更新情報(2024年7月16日配信)

JFEサンソセンター福山工場に大型空気分離装置とクリプトン・キセノン製造装置を竣工

 大陽日酸とJFE スチールの合弁会社であるJFEサンソセンター(上原正弘 社長) 福山工場は、JFE スチール西日本製鉄所( 福山 JFEスチール西日本製鉄所(福山地区)構内に酸素・窒素・アルゴンガスを製造する大型空気分離装置の設置工事を行い、2024 年3月 31 日に竣工した。空気分離装置の生産能力は、酸素ガス 48,000 Nm3/h、窒素ガス 82,000 Nm3/h、液化アルゴン…(続きはリンクから)
https://igaspedia.com/2024/07/08/tn-sanso-jfe-sanso-center-asu-krypton-xenon

更新情報(2024年7月8日~7月15日)

▽岩谷産業とサイフューズ、液体窒素による3D細胞製品の凍結技術を開発
▽エア・ウォーターアグリ&フーズ、商品価格の改定
▽日本酸素HDが沖縄科学技術大学院大学『OISTサンゴプロジェクト』にスペシャルパートナーとして参画

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(2024年7月10日配信)

・岩谷産業とサイフューズ、液体窒素による3D細胞製品の凍結技術を開発
2020年から業務資本提携、再生・細胞医療分野における共創
https://igaspedia.com/2024/07/10/iwatani-cyfusebio-bio-3d-printer

(2024年7月11日配信)

・エア・ウォーターアグリ&フーズ、商品価格の改定
2024年10月1日納品分より、3%~28%の値上げ
https://igaspedia.com/2024/07/11/agri-foods-awi-price-increase-biyougas-20241001

(2024年7月12日配信)

・日本酸素HDが沖縄科学技術大学院大学『OISTサンゴプロジェクト』にスペシャルパートナーとして参画
沖縄をはじめ世界中でサンゴ礁の保全活動
https://igaspedia.com/2024/07/12/nipponsanso-hd-oist-coral-project

日本酸素HDが沖縄科学技術大学院大学『OISTサンゴプロジェクト』にスペシャルパートナーとして参画

沖縄をはじめ世界中でサンゴ礁の保全活動

 日本酸素ホールディングス(NSHD)は、沖縄や世界のサンゴ礁の保全に主体となって取り組む沖縄科学技術大学院大学(学長:カリン・マルキデス学長、以下OIST)の『OISTサンゴプロジェクト』にスペシャルパートナーとして参画した。

OISTサンゴプロジェクト ロゴ

 地球温暖化の影響などにより、サンゴ礁へのダメージが蓄積し、日本を含む世界各地で、これまでにない規模や速度で、サンゴの死滅や生息環境の悪化が深刻化している。サンゴ礁は、地球上でもっとも生物多様性が豊かな場所のひとつであるとともに、サンゴ自体がその骨格形成を通じて海洋中の二酸化炭素を固定化し、ブルーカーボンの拡大、 地球温暖化対策に貢献していると言われている。

 ※ブルーカーボン:海洋生物の働きによって海洋環境に吸収・貯留されている炭素のこと。ブルーカーボンを吸収・貯留する海洋の生態系は「ブルーカーボン生態系」と呼ばれる。

サンゴ苗植え付けの様子(OIST提供)

 OISTはこれまでに、サンゴやサンゴと共生する褐虫藻の全遺伝子情報(ゲノム)の解読に世界で初めて成功したほか、海水に含まれるeDNA(環境DNA)からサンゴの種類を判別できる方法を開発。これらの最新技術を駆使した調査研究を通じて、沖縄をはじめとする世界中のサンゴ礁の保全活動に取り組む「OISTサンゴプロジェクト」を立ち上げている。

 NSHDは本プロジェクトの趣旨に賛同し、スペシャルパートナーとして参画・協力する。OISTが確立した環境DNA技術によるサンゴ礁のモニタリングと、ゲノム解析技術を駆使した調査研究を通じて、沖縄をはじめとする世界中のサンゴ礁を保全する活動を支援する。

 なお、沖縄におけるサンゴの保全活動では、日本酸素ホールディングスグループの日本産業ガス事業会社である大陽日酸が地域のサンゴ礁の保全活動などに参加する。

 NSHDグループでは、本プロジェクトを通じて生物多様性の保護と地球温暖化対策に積極的に取り組み、持続可能な未来の実現に貢献するとしている。

OISTサンゴプロジェクト詳細ページ:https://www.oist.jp/ja/oist-coral-project

エア・ウォーターアグリ&フーズ、商品価格の改定

2024年10月1日納品分より、3%~28%の値上げ

 エア・ウォーターアグリ&フーズは、2024年10月1日納品分より、家庭用商品・業務用商品の規格変更及び、出荷価格の改定を実施する。対象となるのは、家庭用商品・業務用商品全般で、出荷価格を3%~28%引き上げる。

 エネルギーコストや物流費、包装資材費、人件費の上昇に加え、原材料価格の高騰、急激な為替変動が依然として継続、これらを企業努力だけで吸収することが極めて困難な状況とし、現在の商品品質を維持し、安定的に供給するため、出荷価格の改定を実施する。

岩谷産業とサイフューズ、液体窒素による3D細胞製品の凍結技術を開発

2020年から業務資本提携、再生・細胞医療分野における共創

 岩谷産業と株式会社サイフューズ(本社:東京都港区、秋枝 静香 代表取締役、以下「サイフューズ」)は、サイフューズが有するバイオ3Dプリンティング等の基盤技術に、岩谷産業が産業ガス事業で培ってきた液体窒素を利用した凍結技術を活用することで、3D細胞製品への実用化が期待できる新たな凍結技術を開発した。

 液体窒素を利用した立体的な細胞構造体(3D細胞)の凍結を可能とする本技術が実用化されることにより、今後の3D細胞製品の製造や保管の選択肢を大きく拡げる可能性が期待される(※1)

岩谷産業「液体窒素 凍結保存容器」
サイフューズ「バイオ 3D プリンタ」

 両社は、再生・細胞医療分野における再生医療等製品の実用化に向けて、2020年より業務資本提携に基づき、3D細胞製品の凍結技術について共同で研究開発を進めてきた。

 本凍結技術の開発成果は、サイフューズが開発を進める3D細胞製品や細胞構造体の大型化に向けた凍結保存技術への応用が見込める可能性がある。これらが実現することで、よりスムーズな製品提供へとつながり、本分野のサプライチェーンのさらなる拡充と拡大する再生医療市場へ貢献することが見込まれる。

(※1)本新技術は、2024年3月に開催された「第 23 回日本再生医療学会総会」において、岩谷産業及びサイフューズ両社によるポスター展示により開発成果を発表し、実用化に向けた共同技術開発を進めている。

株式会社サイフューズについて

 細胞のみで様々な立体造形を可能とする独自のバイオ3Dプリンティング技術を活用し、再生医療等製品を新たな治療法の選択肢として実用化するための開発を進める再生医療ベンチャー。現在、サイフューズのバイオ3Dプリンタを用いた再生医療技術の開発は、患者への移植を内容とする臨床開発の段階まで進んでおり、直近では世界で初めてとなる治験に成功するなど、成長拡大市場である本分野の事業基盤(サプライチェーン)の整備・確立へ向けた取り組みが進んでいる。
 詳細は「三次元神経導管の開発成果に関する三者プレスリリース」から。

岩谷産業株式会社について

 酸素、窒素、水素などの産業ガス・医療ガスの製造・供給や、低温技術によるガス利用の提案を通じて、産業の基幹インフラを支えるガス&エネルギー企業。産業化が進行する再生・細胞医療分野では、これらの知見を活かし、細胞培養・保管に使用する液化窒素や炭酸ガス、細胞保管・輸送容器の供給を行うだけでなく、中央研究所の「バイオ・再生医療研究開発拠点」にて技術蓄積を進め、細胞コールドチェーンにおける事業拡大を進めている。
 詳細は「再生医療の産業化に向けた取り組み(イワタニレポート)」から。

JFEサンソセンター福山工場に大型空気分離装置とクリプトン・キセノン製造装置を竣工 

大陽日酸とJFEスチールの合弁会社

 大陽日酸とJFEスチールの合弁会社であるJFEサンソセンター(上原正弘 社長)福山工場は、JFEスチール西日本製鉄所(福山地区)構内に酸素・窒素・アルゴンガスを製造する大型空気分離装置の設置工事を行い、2024 年3月 31 日に竣工した。空気分離装置の生産能力は、酸素ガス 48,000 Nm3/h、窒素ガス 82,000 Nm3/h、液化アルゴン 1,580 Nm3/h。

 JFEサンソセンター福山工場は、JFEスチール西日本製鉄所(福山地区)へパイピングにより産業ガスを供給するとともに、大陽日酸の顧客へ窒素ガス、液化ガスを供給している。今回、同製鉄所への酸素ガス・窒素ガス・アルゴンガスの安定供給と、大陽日酸への高品質製品の供給を図るため、省エネルギー型の最新鋭大型空気分離装置を完成させた。装置の設計・施工は、大陽日酸が担当。

完成した空気分離装置

 また、安定的なレアガス供給のため国内生産を増強し、サプライチェーンを強靭化することを目的として、完成した大型空気分離装置の副産物として製造されるレアガスのクリプトンとキセノン製造装置も新たに設置、2024 年4月 30 日に竣工した。レアガス製造装置の生産能力は、クリプトン 2,600千L/年、キセノン 210千L/年。

 レアガス(クリプトン・キセノン)は大型空気分離装置において、酸素・窒素・アルゴン製造時の副産物として採取されるため、大型空気分離装置の少ない日本では大半を輸入に頼っている。需要面では主にエレクトロニクス・照明・宇宙・省エネルギー分野等で利用されており、近年、世界的に需要が増加する一方、供給は地政学リスクを受けやすいのが現状だった。また、日本国政府としてもこれらレアガスを半導体製造プロセス用ガスと認識し、安定供給確保のための国内の生産関連設備等の整備を行う企業に対して補助を行うことを決定している。

 この装置は、「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業補助金」を活用し、大陽日酸が設計・施工を担当した。

完成したレアガス製造装置

株式会社JFE サンソセンター概要

  • 所在地 :(本社、福山工場)広島県福山市鋼管町1番地。(倉敷工場)岡山県倉敷市水島川崎通1丁目
  • 設立:1996年4月1日
  • 資本金:90百万円
  • 出資比率:大陽日酸(株)60 %、JFEスチール(株)40%

「GASpedia(ガスペディア)」更新情報(2024年7月8日配信)

東京都の「燃料電池フォークリフトマッチング導入支援事業」に住友倉庫と大林組

  燃料電池フォークリフト(FCFL)を物流業界へ加速度的に普及促進するため、将来的に導入を検討している事業者へ、FCFLと水素充填設備を貸与する 東京都の「 燃料電池フォークリフトマッチング導入支援事業」に住友倉庫と大林組が決定した。2024年8月以降、2社は…(続きはリンクから)
https://igaspedia.com/2024/07/03/metro-tokyo-fcfl-matching-2024/

更新情報(2024年7月1日~7月7日)

▽鈴木商館 理事委嘱(2024年7月1日付)
▽エア・ウォーター、若年層へのデジタルマーケティング強化
▽ヘリウム・希ガス・カルシウムカーバイド輸入統計(2024年5月分)
▽知多市など13者、低炭素水素モデルタウンの事業化可能性調査を開始
▽理研計器、ポータブル型マルチ毒性ガス検知器「SC-9000」を発売
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(2024年7月1日配信)
・鈴木商館 理事委嘱(2024年7月1日付)
https://igaspedia.com/2024/07/01/suzukishokan-personnel-change-20240701/

・エア・ウォーター、若年層へのデジタルマーケティング強化
会員数500万人超のポイ活アプリ『Powl』を運営する(株)PTX株式を取得
https://igaspedia.com/2024/07/01/airwater-ptx-powl/

・ヘリウム・希ガス・カルシウムカーバイド輸入統計(2024年5月分)
ヘリウム輸入量は前月比30.0%減
https://igaspedia.com/2024/07/01/trade-statistics-import-202405/

(2024年7月2日配信)
・知多市など13者、低炭素水素モデルタウンの事業化可能性調査を開始
「知多水素ステーション」周辺エリアをモデルケース
https://igaspedia.com/2024/07/02/chita-hip-aichi-h2-model-town-fs/

・理研計器、ポータブル型マルチ毒性ガス検知器「SC-9000」を発売
アンモニア、フッ化水素、塩素、塩化水素、オゾン、シラン、ホスフィンなど最大3種類の毒性ガスセンサを1台で同時検知可能
https://igaspedia.com/2024/07/02/rikenkeiki-sc-9000/

東京都の「燃料電池フォークリフトマッチング導入支援事業」に住友倉庫と大林組

鈴木商館が水素充填設備を提供

 燃料電池フォークリフト(FCFL)を物流業界へ加速度的に普及促進するため、将来的に導入を検討している事業者へ、FCFLと水素充填設備を貸与する東京都の「燃料電池フォークリフトマッチング導入支援事業」に住友倉庫と大林組が決定した。2024年8月以降、2社はFCFLを一定期間、それぞれの事業所でトライアル利用する。東京都ではFCFLの機能性、操作性を体感できる機会を提供することで、都内へのFCFL導入を促進する。

 実施期間と場所は、2024年8月1日~9月30日が株式会社住友倉庫お台場営業所第1倉庫(江東区青海)、2024年10月1日~10月31日が株式会社大林組技術研究所(清瀬市下清戸)。FCFL提供者はトヨタエルアンドエフ東京株式会社、FCFLに水素を充填するための水素充填設備提供者は鈴木商館が担当する。

 東京都は、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素化に向けた取組として、都内における水素エネルギーの需要拡大・早期社会実装化を目指している。FCFLは、利用時に水しか排出しないため、CO2の削減及び、作業環境の改善が可能。また、短時間での充填が可能なため、長時間稼働する現場での利用に適している。

理研計器、ポータブル型マルチ毒性ガス検知器「SC-9000」を発売

アンモニア、フッ化水素、塩素、塩化水素、オゾン、シラン、ホスフィンなど最大3種類の毒性ガスセンサを1台で同時検知可能

 理研計器は、2024年7月から新型のポータブル型マルチ毒性ガス検知器「SC-9000」の受注を開始した。出荷開始予定は8月、販売目標台数は1000台。半導体工場などで使用されるアンモニア、フッ化水素、塩素、塩化水素、オゾン、シラン、ホスフィンなど、最大3種類の毒性ガスを同時検知可能で、ポンプ吸引により吸着性の強い毒性ガスでも素早く確実に検知できる。毒性ガスセンサの多彩なラインアップ、優れた耐久性、本質安全防爆構造により、石油化学プラント、船舶、自動車工場、燻蒸など様々な用途に合わせて検知対象ガスを選択可能。

ポータブル型マルチ毒性ガス検知器 「SC-9000」

 従来、3台のガス検知器が必要だった現場作業が「SC-9000」1台で対応でき、ガスセンサの組み合わせは 300 通り以上。耐久性・パフォーマンスに優れ、ガスセンサ保証は最大3年。本質安全防爆構造、防塵防水(IP66/68 相当)、1.5m落下耐久を実現した。Bluetooth®搭載し、専用アプリ「RK Link」によりスマホと連動、警報時メール送信機能などに加え、ワンタッチで測定データを保存可能なスナップログボタンを搭載。

知多髙圧ガスと知多市など13者、低炭素水素モデルタウンの事業化可能性調査を開始

「知多水素ステーション」周辺エリアをモデルケース

 愛知県は、知多髙圧ガスや知多市、日本環境技研株式会社、明治電機工業株式会社、東亜合成株式会社をはじめとする13の企業等と連携して、「愛知県知多市における 低炭素水素モデルタウンの事業化可能性調査」を開始する。環境省が公募した「令和 6 年度既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築・FS※1事業」の採択を受けた。2024年度にモデル構築に向けた FS 調査を実施、環境省の実証事業に申請し、採択されれば2025 年度~2028 年度にFS 調査の結果を踏まえた実証事業を実施する。

※1 Feasibility Study の略。プロジェクトの実現可能性を事前に調査・検討すること。

 事業では、愛知県が全国一の設置基数(35箇所)を誇る水素ステーションを、地域の水素供給拠点として社会実装することを目標に、知多髙圧ガスが運営する「知多水素ステーション」から FCV車だけでなく、公共施設や住宅に設置した燃料電池や水素給湯器など、幅広い利用先に低炭素水素を低コストに供給する事業について、事業化可能性調査を実施する。

事業イメージ (実線内は既存設備)

本事業の概要

 知多水素ステーション周辺エリアをモデルケースとして、商用車を中心とした運輸部門に加えて、燃料電池・給湯器・ボイラーなど業務・家庭部門における地域での新たな水素需要の創出可能性と、水素ステーションを起点として低炭素水素を地域に合理的に供給するシステムの実現可能性を調査する。低炭素水素については、オンサイトで太陽光発電を用いた水電解装置により製造する水素や塩電解水素※2等、周辺エリアの動向を踏まえた幅広い調達可能性を検証し、地域の脱炭素化に貢献するサプライチェーンの構築を目指す。

 また、既存インフラである知多水素ステーション及び太陽光発電や、地域の廃棄物発電・FIT 切れ※3 再エネ発電等の電力、水素の新型輸送容器、将来的な海外水素等の活用によりサプライチェーンの低コスト化を検証する。これらを踏まえ、事業成立に向けた要件を明確化するとともに、県内全域に普及展開できるモデル構築を目指す。

※2 塩水を電気分解して苛性ソーダを生産する工程において、同時に生成する水素のこと。
※3 「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT 制度)の買取期間が終了すること

調査・検討内容

項目概要
水素をつくる 水素ステーション敷地内での太陽光発電と SOEC 型水電解装置※4による低炭素水素の製造や、低コストな再エネ電源として地域の廃棄物発電・FIT 切れ再エネ発電からの電力調達、周辺エリアの塩電解水素等の水素製造拠点からの多様な水素調達等、安定的かつ低コストな低炭素水素確保等について調査する。
水素をはこぶ・ためる 水素ステーションから水素貯蔵モジュール※5 や軽量容器等を用いて水素を出荷し、街中に供給する合理的な供給網を調査する。業務・家庭部門等の需要側に合わせた容器の選定や設置方法、既存のガス配送網を生かした供給のビジネスモデル等を検討する。
水素をつかう 地域の送迎バス・タクシー・路線バス等による運輸部門の需要集積をベースに、公共施設及び一般家庭での電気・熱需要等の水素転換による街利用をメインターゲットに、現行機器の稼働状況を踏まえ、利用機器ごとに現実的な水素需要を算出する。また、その他の水素利用シーンを探索する。

※4 固体酸化物形水電解装置(Solid Oxide Electrolysis Cell)。セラミック膜を電解質とし、高温(700℃)の水蒸気を電気分解して水素製造を行う装置。水の性質として、高温では電気分解に必要なエネルギーが少なくなるため、低温で電気分解する手法と比較して消費電力を減らすことができる。
※5 MIRAI や燃料電池商用車で採用している軽量で水素貯蔵量が多い樹脂製タンクを使用してモジュール化したもの。70MPa の高圧で貯蔵可能で、従来の金属製カードルよりも軽量である。既存の金属製タンクに比べて水素搭載量は 4 倍。

実施体制

  • 代表者:愛知県(事業の全体総括)
  • 共同実施者※6
    • 知多市(水素利用公共施設の検討)
    • 日本環境技研株式会社 (サプライチェーン全般のFS・調査とりまとめ)
    • 明治電機工業株式会社 (エンジニアリングに関する調査)
    • 知多髙圧ガス株式会社 (水素配送ビジネスの FS)
    • 東亞合成株式会社 (低炭素水素製造の FS)
  • 協力者※7
    • 株式会社デンソー (SOEC 型水電解装置に関する情報提供)
    • トヨタ自動車株式会社 (水素貯蔵モジュールに関する情報提供)
    • JFE コンテイナー株式会社 (水素運搬用軽量容器に関する情報提供)
    • リンナイ株式会社 (家庭用水素給湯器に関する情報提供)
    • ブラザー工業株式会社 (燃料電池に関する情報提供)
    • 株式会社大林組 (工事現場への水素輸送、EMS※8に関する情報提供)
    • コベルコ建機株式会社 (燃料電池ショベルに関する情報提供)
    • オートリブ株式会社 (燃料電池バス導入に向けた情報提供)

※6 主体的に FS 調査等を実施する企業等。
※7 実証事業に導入する水素関連機器のメーカー等。
※8 エネルギーマネジメントシステム(Energy Management System)は、本事業では、1 か所の水素ステーションから、複数の施設等に水素運搬を実施したり、燃料電池バス等に水素を供給したりすることから、効率的に水素を運搬・供給が実施できるように各種データを連携するシステム。

【参考】本事業の背景

- 街中における水素利用の具現化の必要性 -

 愛知県は「あいち地球温暖化防止戦略 2030(改定版)」において、2030 年度の CO2削減目標を 2013 年度比▲46%と定める中で、業務部門(▲69.2%)・家庭部門(▲77.6%)の目標値を高く設定している。目標達成には、再エネ導入拡大のみならず、燃料電池の導入促進や熱分野の燃料の脱炭素化など、街中での水素利用の具体化が必要である。

- 水素供給拠点として知多水素ステーション(知多市)を選定した理由 -

 街中での水素利用の実現には、これまで先行して FCV 向けの水素供給インフラとして構築が進められてきた水素ステーションを、地域の水素供給拠点として活用し、水素の街利用における供給網を構築することが必要である。
 知多市の知多水素ステーションでは、FCV 以外への水素出荷及び太陽光発電による水素製造を検討している。また、知多市沿岸部においては大規模な水素製造工場が建設され、海外水素等の拠点整備が計画されている。これらのことから、知多市を水素の街利用における供給網を構築する調査検討フィールドとして選定した。

ヘリウム・希ガス・カルシウムカーバイド輸入統計(2024年5月分)

ヘリウム輸入量は前月比30.0%減

 財務省貿易統計による2024年5月分のヘリウム・希ガス・カルシウムカーバイドの輸入は、ヘリウムが75,455kg(前月比30.0%減)、輸入金額14億0692万円(同29.3%減)だった。国別ではアメリカ合衆国45,704kg、カタール29,615kg、中華人民共和国136kg。

 希ガス(ネオン・クリプトン・キセノン)は4,890kg(前月比40.3%減)、輸入金額6億5687万4千円(同27.9%減)。国別では中華人民共和国3,317kg、アメリカ合衆国1,487kg、大韓民国82kg、イタリア4kg。

 カルシウムカーバイドは輸入なし。

エア・ウォーター、若年層へのデジタルマーケティング強化

会員数500万人超のポイ活アプリ『Powl』を運営する㈱PTX株式を取得

 エア・ウォーターは、アンケート・ポイ活アプリ『Powl』を運営する株式会社PTX(本社:東京都渋谷区、小室 直樹 代表取締役社長、以下「PTX」)の発行済株式総数76.8%を2024年6月28日付で取得し、同社はグループ入りした。

 これにより、エア・ウォーターグループと今まで接点がなかった一般消費者や若年層とのつながりを強化し、認知度とブランドイメージ向上を図ることで、個人投資家へのアピールや新卒採用活動などに活かす。また、グループの様々な事業においてデジタルマーケティングを活用し、ユーザーの声を基にした商品開発力の強化や、ターゲットを絞ったプロモーションで商品・サービスの認知拡大や販売促進を図ることで、顧客満足度の向上はもとより、革新的なビジネスの創造につなげる。

 PTXは会員数500万人を誇り、年率50%の成長を続けるアンケート・ポイ活アプリ『Powl』を運営する。特に若年層のユーザーを豊富に抱え、高度なマーケティング技術を活用したエンドユーザーへのダイレクトマーケティングなど多彩なサービスを提供している。

 エア・ウォーターグループは産業ガスの供給を原点に事業を広げ、食品や化粧品などの製造・販売、青果小売、「ハローガス」ブランドでのLPガス事業など人々のくらしを支える多くの事業も広く展開している。加えて、グループ全体でデータを活用した経営を推し進め、BtoC(消費者向け)を含めた新たな事業創出を図るため、IoTやAIなどのデジタル技術の導入・強化に向けた組織再編を2024年7月1日付で実施するなど、デジタル人材育成も強化している。

株式会社PTX 会社概要(2024年7月現在)

  1. 設立:2014年5月
  2. 代表者:代表取締役社長 小室 直樹
  3. 本社所在地:東京都渋谷区桜ヶ丘9番8号
  4. 資本金:48百万円
  5. 従業員数:27名
  6. 事業内容:ポイ活アプリ『Powl』をはじめとしたメディア事業

 PTXのグループ入りに際して、メディア事業・リサーチ事業・プロモーション事業及びマーケティング事業を展開する株式会社TesTee(本社:東京都渋谷区、横江 優希 代表取締役)は2024年6月28日を実行日として、新設分割及び社名変更を実施。リサーチ事業、プロモーション事業及びマーケティング事業は新設分割の方法により、新会社(商号:株式会社テスティー、本店所在地:東京都渋谷区桜ヶ丘9番8号)に承継し、ポイ活アプリ『Powl』をはじめとしたメディア事業を行う株式会社TesTeeは商号を「株式会社PTX」へと変更した。

「GASpedia(ガスペディア)」更新情報(2024年7月1日配信)

山陽電子工業が「ものづくりワールド」でOEM製造の提案

  山陽電子工業(本社:岡山県岡山市)は2024年6月19日~21日、東京ビッグサイトで開催された「ものづくりワールド東京」に出展し、自社開発医療機器の在宅医療用 酸素濃縮装置「Dr.(ドクター)酸素5L‐ll」を出品して標準搭載されたBluetoothリモコンや、同社が保有するLTE通信IoTシステム技術などの紹介を行った。また、レーダーによる非接触バイタル(呼吸数)センシングシステムの技術展示を行い、同社の幅広い関連技術を用いたオリジナル商品(OEM)の製造を…(続きはリンクから)
https://igaspedia.com/2024/06/30/sdk-kk-manufacturing-world-2024

更新情報(2024年6月24日~6月30日)

▽東邦アセチレン 人事異動(2024年6月27日付)
▽サイサン 九州支店福岡営業所を移転
▽エア・ウォーター 組織変更・人事異動(2024年7月1日付)
▽東邦ガス知多緑浜工場で水素製造プラントの運転開始
▽鈴木商館 2024年3月期通期連結決算
▽鈴木商館 人事異動(2024年6月27日付)
▽フクダ電子が導電性テキスタイル開発の東北大発ベンチャーへ追加投資
▽高松帝酸 ガス技術部、フッ素ガス表面処理事業を拡大
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(2024年6月24日配信)
・東邦アセチレン 人事異動(2024年6月27日付)
https://igaspedia.com/2024/06/24/toho-ace-personnel-change-20240627-3/

・サイサン 九州支店福岡営業所を移転
https://igaspedia.com/2024/06/24/saisan-kyushu-branch-fukuoka-office-moving/

(2024年6月26日配信)
・エア・ウォーター 組織変更・人事異動(2024年7月1日付)
社長直下に技術戦略部、知財戦略部、ガス技術開発センターを設置
https://igaspedia.com/2024/06/26/airwater-personnel-change-20240701-2/

(2024年6月27日配信)
・東邦ガス知多緑浜工場で水素製造プラントの運転開始
大陽日酸と協業、天然ガス改質で製造能力1.7トン/日(800Nm3/h)
https://igaspedia.com/2024/06/27/togogas-chitamidorihama-plant-tn-sanso-hydrogen-collaboration/

・鈴木商館 2024年3月期通期連結決算
ガス部門売上高280億2200万円、15.1%減
https://igaspedia.com/2024/06/27/suzukishokan-financialperformance-2024-4/

・鈴木商館 人事異動(2024年6月27日付)
新任監査役に梅永 洋氏が就任
https://igaspedia.com/2024/06/27/suzukishokan-personnel-change-20240627/

・フクダ電子が導電性テキスタイル開発の東北大発ベンチャーへ追加投資
医療用途の導電性機能繊維の開発
https://igaspedia.com/2024/06/27/fukuda-ai-silk/

(2024年6月30日配信)
・高松帝酸 ガス技術部、フッ素ガス表面処理事業を拡大
ゴム材料の高機能化や樹脂微細流路の親水性を向上
https://igaspedia.com/2024/06/30/takatei-manufacturing-world-2024-fluorine/

高松帝酸 ガス技術部、フッ素ガス表面処理事業を拡大

ゴム材料の高機能化や樹脂微細流路の親水性を向上

 高松帝酸ガス技術部は2024年6月19日~21日、東京ビッグサイトで開催された「第29回機械要素技術展」に出展し、同社が2000年から開始した「フッ素ガス表面処理」事業についての様々な取組みを紹介した。同社のフッ素ガス表面処理は、一般にフッ素コーティングと呼ばれるような表面に積層コーティングを施す技術と異なり、フッ素ガスを基材と接触(気相処理)させ、対象物質の表面を化学的に変化させる処理。対象となるのは、高分子(ゴム、プラスチック)や無機物(金属、ナノ材料、炭素材料)などの広範囲な物質への適用が可能としている。期待される効果も潤滑性向上、粘着性除去、固着防止、耐久性向上、密着性向上、親水化など多種多様な特異性能の付与が想定されている。

 また、フッ素ガスを対象表面に接触させるだけで処理をおこなうため、形状を問わずチューブの内面や曲面、微細構造などのどんな形でも全面均一な処理ができる。フッ素ガス表面処理は、極めて反応性の高い有毒なフッ素ガスを使用するため、その取扱いには高い専門知識や専用の装置が必要とされるが、高松帝酸では独自の技術支援センターを用意しており、研究開発から確認試験、受託生産、生産設備販売までのすべてを実施している。

高松帝酸ブース

 ブースでは、ゴムの表面処理による高機能化や微細で複雑な形状の流路への均一な親水化事例、CFRPのめっき密着性向上による用途拡大や軽量化、フロロバリヤー容器の高機能化などのフッ素ガス表面処理のサンプル品を展示して様々な製品・部品の付加価値向上の提案をおこなった。素材や処理条件によって効果の程度は異なるが、シリコーンゴムやフッ素ゴム(FKM)、エチレンプロビレンゴム(EPDM)の処理では、摩擦係数75%以上の低減、凝着力99%以上の低減の効果を確認している。

 フッ素ガス表面処理はフッ素ガスによる気相処理のため、処理品の形状が自由で一体成型品や貼り合わせ後の流路などに対しても内部まで均一な処理が可能。親水化性能の長期安定性にも優れ、半年以上の保持性能があって水洗いしても効果が消えないとしている。適用可能な樹脂材料も多く、血液検査の微量採取のため内面の親水性による毛細管現象が必要なスポイトや、マイクロ流体デバイスの高機能化や低コスト化に利用されている。

「樹脂微細流路親水化」でフッ素ガス表面処理したスポイト

山陽電子工業が「ものづくりワールド」でOEM製造の提案

在宅酸素濃縮装置や非接触の呼吸数センシングシステムの技術展示

 山陽電子工業(本社:岡山県岡山市)は2024年6月19日~21日、東京ビッグサイトで開催された「ものづくりワールド東京」に出展し、自社開発医療機器の在宅医療用酸素濃縮装置「Dr.(ドクター)酸素5L‐Ⅱ」を出品して標準搭載されたBluetoothリモコンや、同社が保有するLTE通信IoTシステム技術などの紹介を行った。また、レーダーによる非接触バイタル(呼吸数)センシングシステムの技術展示を行い、同社の幅広い関連技術を用いたオリジナル商品(OEM)の製造を提案した。

山陽電子工業ブース

 山陽電子工業は1963年に放送局設備機器の設計・製作・施工事業を目的に設立され、現在では電気通信工事や付帯施設の提供から、電子・放送機器や医療機器、環境機器の開発・製造までに事業領域は拡大している。ISO9001・ISO13485・ISO14001各認証取得・第一種医療機器製造販売業許可 医療機器製造業登録・高度管理医療機器等販売業許可・医療機器修理業許可などを取得。

 機械系・電気ハード系・ソフト系の技術者をバランスよく抱え、新しいものづくりに適した体制をとっており、これらの関連技術を用いた具体的な課題解決モデルの展開アイデアを探るため「ものづくりワールド東京」へ出展した。ブースでは、在宅医療用酸素濃縮装置の「Dr.(ドクター)酸素5L‐Ⅱ」やPSA酸素ガス発生装置、無人エントランスで自動音声ガイダンスや手指消毒・温度測定を行う「Guardian(ガーディアン)」を展示したほか、駅構内向けの誘導用電子チャイムや指向性スピーカーシステム、レーダー式呼吸検知システム、精密機器を収納するシェルター技術など、広範囲にわたる同社事業を紹介した。

(左から)「Guardian(ガーディアン)」、「PSA酸素発生装置」、「Dr.(ドクター)酸素5L‐Ⅱ」

 「Dr.(ドクター)酸素Ⅱ」シリーズは、酸素流量が5リットル、7リットル、10リットルの3タイプをラインナップする在宅医療用酸素濃縮装置で、停電時のライトや5つの見やすい警告ランプの搭載、音声合成ガイド機能、低騒音、細かい流量設定、省エネ設計など、山陽電子工業が得意とする様々な技術が活かされた製品となっている。流量5リットルの定番モデルとなる「Dr.(ドクター)酸素5L‐Ⅱ」には、Bluetoothリモコンが標準搭載され、離れた場所から労作時・安静時・就寝時の専用ボタンであらかじめ登録した流量が設定できる。また、装置の稼働状況のデータをインターネット経由で送信するためのLTE通信機能にも対応するため、今後、在宅医療や地域包括ケアで重要になる遠隔モニタリングシステムへの応用が可能となっている。

レーダーによる非接触バイタル(呼吸数)センシングのデモ

 展示ブースでは、レーダーによる非接触バイタル(呼吸数)センシングシステムのデモも行い、在宅医療向け装置への応用や、高齢者の見守りシステムとしての活用などを提案した。非接触のため就寝時でも睡眠を邪魔することがなく呼吸検知が可能なことや、離れた場所からの計測もできるため、睡眠時無呼吸症候群の評価など様々な分野での応用が考えられる。

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