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海外

日本酸素HD子会社が豪州北・西部のLPG事業を買収

Supagasが豪州北部・西部へ販路拡大

 日本酸素ホールディングスの豪州事業子会社であるSupagas Pty Ltd(本社:豪州ニューサウスウェールズ州、以下「Supagas」)は、豪州Wesfarmers Chemicals, Energy and Fertilisers社(以下「WesCEF」)のLPG事業を担うWesfarmers Kleenheat Gas Pty Ltd(以下「Kleenheat社」)のウェスタンオーストラリア州(以下、「WA州」)とノーザンテリトリー州(以下、「NT州」)のLPG販売事業を取得することにつき、Wesfarmersと売買契約書を締結した。

 買収するのは、Kleenheat社のWA州及びNT州におけるLPG販売事業で、事業資産はLPG供給のための事業所(土地、建物)及び関連設備(供給設備・車両含む)となる。

 今後、オーストラリア競争・消費者委員会(Australian Competition and Consumer Commission (ACCC))による審査通過を条件に、8月末までに購入を完了する予定。

 Supagasは主力事業のLPG供給の他、産業ガス等の供給につきニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州において、既に48事業所と200を超える販売店を通じて安定的に事業展開している。豪州北部・西部においては確立された販売ネットワークを取得し販路拡大を図ることを目指しており、今回のWesfarmersによるKleenheat社の資産売却提案が、Supagasの事業拡大計画に合致したことから、本契約を締結した。

 Supagasは、WA州、NT州において民生用・工業用いずれのLPG需要にも65年以上にわたり応えて来た実績のあるKleenheat社のLPG販売事業取得を通じ、豪州北部・西部への販路拡大、LPGのみならず既存の産業ガス事業とのシナジーを実現し、持続的な収益力の向上を目指す。

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産業ガス

岩谷産業、環境・エネルギー関連ファンドに出資

 岩谷産業は、総合エネルギー事業のさらなる成長を目的として、株式会社 環境エネルギー投資 が組成した環境・エネルギー分野のベンチャー企業に投資を行うベンチャーキャピタルファンド「EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合」へ出資する。

 岩谷産業のLPガス事業は国内最大規模の顧客基盤を有しており、全国の顧客に対して緊急時には 30 分以内に保安作業員が現場に駆け付けられる体制を確立している。現在、このネットワークを活かして、「通信機能付きガス漏れ警報器」(特許申請済)をIoT のゲートウェイとした、顧客への新しいサービス・価値を提供するプラットフォーム構築を計画している( 高齢者の見守りサービスや健康情報の提供など )。

 今回の出資を通じて、環境・エネルギー分野の新たな技術・ビジネスモデルを保有するベンチャー企業の情報を随時取得し、有望な企業との業務・資本提携等の機会創出に取り組むことにより、新規事業、サービスの開発を早期に実現していく。

【株式会社環境エネルギー投資の会社概要】
代表者:河村 修一郎
設立年月日:2006 年 3 月 3 日
所在地:東京都品川区東五反田 5-11-1

【「EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合」概要】
投資対象:エネルギー産業で新技術・新サービスを有する企業、拡大発展が期待される周辺分野(スマートホーム等)の企業
期間:10 年(最長 2 年間の延長あり)

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保安・安全

全国 80 カ所で LP ガスの一斉訓練を実施 、マルヰガス災害救援隊の災害対応力の維持・強化

 岩谷産業は、自社の LP ガス販売店組織である「マルヰ会」とともに、2017年10 月 20 日、全国 80 ヵ所の LPG センター等で、災害時を想定した一斉訓練を開催する。

 1995 年に発生した阪神・淡路大震災の際、周辺のマルヰ会会員販売店が一致団結して被災地の支援に駆け付け、MaruiGas を使用する顧客に対して、素早い復旧を成し遂げた。このことをきっかけに、全国にネットワークを持つマルヰ会では、災害時に LP ガスの復旧作業を行う互助組織「マルヰガス災害救援隊」を発足している。
 現在では、全国約 1,400 のマルヰ会会員販売店から、LP ガスの有資格者約 3,600 名が隊員登録しており、予測不能な災害出動に備えて年に 1 度、全国で一斉訓練を実施し、災害対応力の維持・強化に努めている。

 訓練では、救援隊員を出動させる側と、被災地で受け入れる側それぞれが円滑に対応できるように出動体制・受入体制の確認を行うほか、独自に作成した災害救援隊マニュアルの読み合わせ、緊急防災工具の確認に加え、停電時にも LP ガスの充填を行えるよう、全国のLPGセンターに設置を進めている非常用LPガス発電機の動作確認などを行う。
 また、近年では、災害時に LPG センターを有効活用することを目的に、自治会や消防、近隣住民からも多くの参加がある。

 マルヰガス災害救援隊は、1995 年の結成以来、中越地震や東日本大震災、九州北部での豪雨被害、熊本地震など 27 事例に対して救援活動を行っており、今後も「いつ起こるか分からない災害」に備えて定期的に訓練を行うとともに、これまでの経験を生かし、より実践に即した防災技術、知識の向上に向けた活動を積み重ねるとしている。

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保安・安全 食品

LP ガス炊き出しセット「デリバリーステーション」新発売、災害時の BCP対策備品としても活用

 岩谷産業は、イワタニ オリジナル炊き出しセット「デリバリーステーション」(LP ガス専用)を10 月 1 日より発売開始した。

 「デリバリーステーション」は、炊飯器、寸胴鍋、強火力ガスコンロ、コンロ台などをセットにしたLPガス専用の移動式大型調理セットで、ガス機器メーカーのリンナイと共同開発した。
 「便利でいつでも移動して簡単調理」をコンセプトに、あらゆるシーンでおいしいご飯や汁物などの調理ができ、LPガスの良さを実感できる商品。また、煮こぼれや風による火の立ち消えに対する安全装置も装備し、安全面にも配慮している。
 本商品は、日常使用だけでなく、災害時のBCP対策備品としても活用でき、岩谷産業の特約店を中心としたLPガス販売店の他、全国の自治体、病院、学校、レンタル業者等へ向けて販売する。希望小売価格は 460,000 円(税別)。

【特徴】
 ①炊飯器、寸胴鍋、ガスコンロ、コンロ台等を一つに収納できるコンパクト設計のため、イベントなどでの使用にも手間がかからず、保管場所を選ばない。また大型キャスター付きで移動もらくらく。
 ②炊飯器の内釜は、フッ素コート加工で、ご飯がこびりつきにくくお手入れ簡単。火加減調整も自動のため、誰でも“簡単に確実に”おいしいご飯を炊くことができる。約 100 人分の炊飯(50 合)と、汁物(約 23L)の同時調理が可能。
 ③炊飯側、コンロ側の両方に「立ち消え安全装置」を装備。
 ④催事イベントでの使用の他、災害時においても温かい食事を提供できることから、BCP対策用としても活用できる。

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産業ガス

輸入基地から関西電力堺港発電所への都市ガス熱量調整用LPG導管供給を開始

 岩谷産業は、関西電力に対して都市ガスの※ 熱量調整用のLPG供給を目的として、輸入基地である岩谷液化ガスターミナル(大阪府堺市)から関西電力の堺港発電所構内にある都市ガス供給用の熱量調整装置に向けてのLPGの供給を2017年9月より開始した。

 輸入基地から堺港発電所までの距離が、2.5kmと比較的近いため、導管で接続することにより、安定的なLPG供給が可能となった。
 
※ 熱量調整用のLPG
 一般的な都市ガスは、輸入されたLNGにLPGを加えて熱量を調整し、13Aガスとして、供給されている。

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