横浜港で「水素燃料電池で稼働する荷役機械の現地稼働実証」を開始
三井E&Sがディ-ゼルエンジン発電機から水素燃料電池パワーパックへ換装
三井E&Sは、株式会社宇徳が横浜港南本牧ふ頭コンテナターミナルに導入した、ニアゼロエミッション型※1タイヤ式トランスファークレーン(以下RTG※2)において、駆動システムを従来のディ-ゼルエンジン発電機から水素燃料電池パワーパックへ換装した。三井E&Sは、本稼働に向けて水素燃料を活用した荷役機械の開発を長年にわたり進めており、港湾のゼロエミッション化に向けた基盤を構築してきた。

今回、三井E&Sが技術支援及び換装したRTGは、宇徳が行う「水素を燃料とする荷役機械の現地実証業務」で、水素のみを燃料とした、ゼロエミッション荷役機械として、南本牧ふ頭コンテナターミナルでの稼働実証が開始されている。これにより、港湾でのCO₂排出の削減が可能となり、港湾におけるカーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。
※1 ニアゼロエミッション型:ニアゼロエミッション型は、水素燃料電池への換装を前提に設計されており、現行のハイブリッド型より大型のリチウムイオン電池を搭載して、ディーゼルエンジンを小型化し、水素供給インフラが整った際に、容易にゼロエミッション化を可能とするモデル。
※2 RTG (Rubber Tired Gantry crane):両端にタイヤ付きの脚を設け、地上にレールを設置しなくても走行することができるクレーン