大陽日酸は、新日鐵住金との折半出資にて、八幡サンソセンターを設立する。これにより、新日鐵住金へ産業ガス供給を行うサンソセンターは、名古屋製鐵所(名古屋サンソセンター)、大分製鐵所(大分サンソセンター)に次いで 3 製鐵所目となる。
大陽日酸は新日鐵住金と同社八幡製鐵所構内にて八幡共同液酸を合弁で運営し、八幡共同液酸は、新日鐵住金より酸素ガス、窒素ガスの供給を受けて液化酸素、液化窒素の製造を行っているが、今回、2016 年 1 月 1 日付で新日鐵住金八幡製鐵所が保有する空気分離装置および付帯設備と当該設備に関する運転・整備等の全業務を譲り受ける。
これに伴い、八幡共同液酸を増資改編して八幡サンソセンターを設立するとともに、空気分離装置(12 号)を新規導入し既存設備の老朽化対策を実施する。12号の稼働開始は2017年初めの予定。
これまで新日鐵住金八幡製鐵所では自社で産業ガス(酸素、窒素、アルゴン)の製造、供給、消費を行ってきたが、今後は八幡サンソセンターが八幡製鐵所で必要とする産業ガスの製造、供給を行うことになる。また、これまで通り液化酸素、液化窒素の製造、供給も継続する。
なお、運転、保安、品質、整備等を含む設備の運用は大陽日酸が主体となって行う。
【会社概要】
商号:株式会社 八幡サンソセンター
所在地:福岡県北九州市(新日鐵住金㈱八幡製鐵所構内)
設立:2016 年 1 月 1 日
資本金:1 億円
出資比率:新日鐵住金㈱ 50%、大陽日酸㈱ 50%
事業概要:両親会社向けの産業ガス製造および販売
【既存設備の概要】
空気分離装置:( 酸素ガス生産能力)35,600Nm3/h(1 基)、25,000Nm3/h(1 基)、15,000Nm3/h(2 基)、10,000Nm3/h(1 基)
液化装置: 液化酸素、液化窒素 生産能力合計 7,000Nm3/h
【12 号空気分離装置仕様(新規導入設備)】
生産能力: 酸素ガス 35,000Nm3/h
窒素ガス 50,000Nm3/h
液化窒素 1,250Nm3/h
粗アルゴンガス 1,220Nm3/h
稼働予定時期: 2017 年初め