水素保安にかかる情報を一元化
経済産業省は2023年6月30日、水素保安戦略の中間とりまとめに基づき、水素保安の情報についてまとめたポータルサイト(https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/h2_safety/index.html)を開設した。
水素保安にかかる情報を一元的にまとめたポータルサイトで、今後、用途ごとに適用される法令とその法令担当窓口(許認可窓口含む)の一元的な紹介や、既存制度の活用事例等、水素保安についてのコンテンツを充実していく予定。
水素保安をめぐっては、気候変動問題への対応の要請、水素利用テクノロジーの進展、業態の融合化・多様な主体の関与、安全利用に対する要請など、内外環境が大きく変化している。
経産省は2022年8月に「水素保安戦略の策定に係る検討会(座長:三宅淳巳 横浜国立大学理事・副学長)」を設置。水素社会の実現を見据え、水素のサプライチェーンの各段階において、①水素保安規制の現状と課題を整理するとともに、②安全の確保を前提としつつ、水素利用に関する規制の合理化・適正化を含め、水素利用を促す環境整備を構築するために6回の議論を重ね、この議論を整理した中間とりまとめを2023年3月に公表している。
水素保安戦略では、大規模な水素利用に向けた合理的な保安規制体系を世界に先駆けて構築するため、2050年を視野に入れ、今後5年から10年程度の官民の行動指針として、将来目指すべき姿や目標として官民が達成すべき大きな方向性・ビジョンを示し、3つの行動指針と9の具体的な手段を示している。