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愛媛県今治市でクリーンエネルギー供給に向け、「波方ターミナルを拠点とした燃料アンモニア導入・利活用協議会」を設置

LPG タンクをアンモニアタンクに転換、2030 年までに年間約 100 万トンのアンモニアを取り扱う

波方ターミナル 外観(波方ターミナル株式会社提供)

 四国電力、太陽石油、大陽日酸、マツダ、三菱商事、波方ターミナル及び三菱商事クリーンエナジーの7社は、愛媛県今治市所在の波方ターミナル※1のクリーンエネルギー供給拠点化に向けた検討を行うべく、三菱商事と四国電力を共同事務局とする「波方ターミナルを拠点とした燃料アンモニア導入・利活用協議会」(以下、協議会)を設置することに合意した。なお、愛媛県、今治市、西条市、新居浜市、四国中央市もオブザーバーとして協議会に参画する。

 協議会では、波方ターミナルの既存 LPG タンクをアンモニアタンクに転換し 2030 年までに年間約 100 万トンのアンモニアを取り扱うハブターミナルにすることを想定の上、スケジュールや法規制上の課題の整理、効率的な波方ターミナルの活用、需要拡大策等について検討を行う。

 日本政府による 2050 年カーボンニュートラル宣言以降、火力発電所におけるアンモニア混焼利用や、一般産業での熱電利用、水素ステーションでのアンモニアクラッキング技術※2など、アンモニアに対する期待は高まっており、四国・中国地域においてこのようなアンモニアの利活用を進める上では、効率的なサプライチェーンの構築実現のため、ハブとなる供給拠点として波方ターミナルは重要な役割を担うことができるとしている。

 波方ターミナルは、国内外から持ち込まれる年間約 100 万トンのLPG・石油類製品を扱っており、40 年間に亘りエネルギー拠点として活動してきた実績及び経験に加え、アンモニアタンクに転用可能な複数の大規模低温 LPG タンク(45,000 トン/基)や、大型船を着桟できるバース等、地域のアンモニア需要に早期に対応できるための設備を備える。

 協議会は、官民一体となって波方ターミナルのクリーンエネルギー供給拠点化の実現を目指し、地域のクリーンエネルギー新産業の創出、ひいては地域経済の持続的な発展に貢献する。

※1 三菱商事株式会社及び一部石油関連設備を太陽石油株式会社が保有、波方ターミナル株式会社が運営。
※2 アンモニアから水素を取り出す技術。

各社概要・協議会との関係

四国電力株式会社

太陽石油株式会社

大陽日酸株式会社

マツダ株式会社

三菱商事株式会社

波方ターミナル株式会社

三菱商事クリーンエナジー株式会社

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