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東邦アセチレン、自動運転技術活用の物流インフラ構築を目指すT2社の第三者割当増資5億円を引き受け

事業多角化とサプライチェーン競争力強化に期待

 東邦アセチレンは2023年8月31日、自動運転技術を活用した未来の物流インフラ構築を目指す株式会社T2(本社:千葉県市川市、代表取締役CEO:下村正樹、以下T2 社)が実施した第三者割当増資5億円を引き受け、同社に出資した。T2社は今回、東邦アセチレンを含む9社から、シリーズAラウンドで総額35億円の第三者割当増資を実施した。

 物流業界はいわゆる「2024年問題」とされる、ドライバーの残業時間年間960時間制限により、トラックドライバー不足に伴う輸送力低下による物流停滞が懸念されており、今後の長距離輸送の安定的な運航継続が社会課題となっている。

 こうした諸課題をテクノロジーで解決することを目的に 2022 年に設立されたT2 社は、主要株主である三井物産、三菱地所等の支援を受けながら、レベル4自動運転トラックによる配送の実現を目指している。

 今回の出資により東邦アセチレンでは、T2 社の長距離トラック自動運転技術開発を支援し、社会課題の解決と持続可能な社会に貢献するとしている。

東邦アセチレンの池田悦哉代表取締役社長のコメント

 「本事業への参画は、当社の本業である産業用・食品用ガス事業の生命線ともいえる物流の効率化を目的としたものであり、当社の事業多角化とサプライチェーンの競争力強化により、収益の底上げにつながると期待しています。さらには中期経営計画で掲げている企業価値向上と社会の持続的成長を目指すサステナビリティ経営の実践にも取り組めると考えております。中期経営計画の 2 年目となる今年度も、当社は本事業への参画をはじめ、研究開発の強化やM&A等を行いながら既存事業や成長分野への積極的な事業拡大を図ってまいります」

T2社の下村正樹代表取締役CEOのコメント

 「この度は東邦アセチレン様からの信頼とサポートに心から感謝申し上げます。この度の新たな資金調達を受けて、物流インフラの構築をさらに前進させることができると確信しております。今後とも日本の物流を支える為、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの開発を推進し、多様な業界の方々と一丸となって物流インフラを構築してまいります」

株式会社T2 会社概要

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