エア・ウォーター東日本と松本ガス、松本市など8者が地域エネルギー事業会社「松本平ゼロカーボンエネルギー株式会社」を設立

松本平の脱炭素社会を実現、地域内経済循環の構築と地域課題解決に貢献

 エア・ウォーターグループの地域事業会社、エア・ウォーター東日本株式会社(代表取締役社長:西村浩和)と朝日村(村長:小林弘幸)、塩尻市(市長:百瀬敬)、東洋計器株式会社(代表取締役社長:土田泰正)、松本ガス株式会社(代表取締役社長:清水是昭)、松本市(市長:臥雲義尚)、松本信用金庫(理事長:鶴見明夫)、山形村(村長:本庄利昭)は、8者の共同出資により、2024年8月8日に「松本平ゼロカーボンエネルギー株式会社」(以下、「MZCE」)を設立した。

 2050年までに松本平の脱炭素社会を実現していくためには、官民が連携して再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の地産地消などに取り組むことが必要だとして、MZCEは、地域内における再エネの開発、調達、供給等、脱炭素に関連する事業を担う官民連携の地域エネルギー事業会社として、松本平の脱炭素社会を実現し、地域内経済循環の構築と地域課題解決に貢献する。

地域エネルギー事業会社の概要

会社名松本平ゼロカーボンエネルギー株式会社
資本金5,000万円
所在地長野県松本市渚2丁目7番9号(松本ガス株式会社内)
出資者出資額*あいうえお順朝日村:500,000円(1.0%)、エア・ウォーター東日本株式会社:5,000,000円(10.0%)、塩尻市:1,500,000円(3.0%)、東洋計器株式会社:6,500,000円(13.0%)、松本ガス株式会社:27,500,000円(55.0%)、松本市:6,500,000円(13.0%)、松本信用金庫:2,000,000円(4.0%)、山形村:500,000円 (1.0%)
役員*あいうえお順代表取締役:清水 是昭(松本ガス㈱代表取締役社長)、取締役:塩原 典幸(松本ガス㈱常務取締役)、取締役:土田 泰正(東洋計器㈱代表取締役社長)、取締役:筒井 保喜(松本ガス㈱取締役営業部長)、取締役:羽田野 雅司(松本市 環境エネルギー部 部長)、監査役:島田 一(塩尻市 市民地域部 部長)、監査役:東山 健一(エア・ウォーター東日本㈱甲信越支社 支社長)
設立日2024年8月8日
事業開始2025年4月予定
事業目的再エネの供給・開発と良いサービスの提供により松本平の脱炭素社会を実現し、地域内経済循環の構築と地域課題解決に貢献する。
主な事業内容(1) 再エネの供給事業(小売電気事業)(2) 再エネの開発事業(太陽光PPA事業)(3) 地域還元事業(自治体と連携し環境教育等の周知啓発事業)

エア・ウォーター 千葉県で液化ガス製造プラントの営業運転開始

国内22機目の「VSU」稼働で首都圏の安定供給体制を強化

 エア・ウォーターとエア・ウォーター東日本株式会社(代表取締役社長:田中 豪)が、千葉県千葉市で建設を進めていた高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」が完成し、2022年11月1日より営業運転を開始した。

千葉液酸「VSU」22号機 外観

概要

 エア・ウォーターグループでは、「需要地の近郊に小型プラントを設置し、大型プラントに匹敵するコストで液化ガスを供給する」という製造拠点戦略により、国内産業ガス事業の拡大とともに、災害に強い供給ネットワークの確立とBCP(事業継続計画)の強化を図っている。

 今回、液化ガス製造拠点の空白エリアとなっていた千葉県西部で国内22機目となる「VSU」が稼働したことにより、首都圏におけるグループのガス製造拠点は、千葉市、神奈川県相模原市、栃木県宇都宮市、茨城県鹿嶋市の合計4カ所となり、強固なガス供給ネットワーク体制を構築するに至った。

 また、当該「VSU」は、2021年4月より先行して稼働しているシリンダーガス充填拠点「東関東ガスセンター」に併設しており、関東地区では初となる「川上から川下まで一貫した総合ガス事業拠点」となる。

 京浜・京葉臨海部を中心とした各種製造業における産業用途や、病院等で使用される医療用途のガス需要に対応するとともに、首都圏全域における物流の合理化、輸送時のCO2排出削減、さらにはガス製造・供給拠点間のバックアップ体制により、大規模災害時も含めた産業・医療用ガスの安定供給力を高めるとしている。

設備概要

  • 名称:「VSU」22号機
  • 所在地:千葉県千葉市稲毛区六方町210番地3
  • 製造能力:液化酸素1,000 N㎥/h、液化窒素2,660 N㎥/h
  • 稼働開始日:2022年11月1日

運営会社の概要

  • 名称:千葉液酸株式会社
  • 出資比率:エア・ウォーター株式会社 30%、エア・ウォーター東日本株式会社 70%

<(参考)産業ガス・医療用ガスとは>

 酸素や窒素といった産業ガスは、鉄鋼、造船、化学、半導体、電子部品、食品など産業界のあらゆる分野で使用されている。例えば、酸素ガスは、製鋼やガラス原料の溶解時に燃焼効率を上げるために使用され、化石燃料の投入量削減やCO2排出量の削減にも役立つ。また、窒素ガスは、スマートフォンなどの電子機器を制御する半導体デバイスの製造や、食品の酸化防止(品質維持)など、身近な暮らしを支えている。

 とりわけ人の生命を支える医療の現場において欠かすことができない医療用ガスは、大規模災害時においても緊急かつ安定的に供給する必要があるため、生産拠点を分散化する供給体制によって、医療提供に欠かせないライフラインを担っている。

エア・ウォーター、「安曇野エア・ウォーターの森」協定締結の記念式典を開催

安曇野市長、国土緑化推進機構常務理事が出席して看板除幕式や記念植樹

 エア・ウォーターは長野県安曇野市、公益社団法人 国土緑化推進機構との「安曇野エア・ウォーターの森」協定の締結に伴い、2022年6月11日、記念式典を開催した。式典には太田寛 安曇野市長、瀬戸宣久 国土緑化推進機構常務理事が参加し、エア・ウォーターと現地で森林保全活動を担当するエア・ウォーター東日本株式会社の関係者が出席、看板除幕式や記念植樹を行った。

「安曇野エア・ウォーターの森」

協定締結の背景

 エア・ウォーターは2021年11月より、国土緑化推進機構の「緑の募金」へ継続的な寄附を行い、安曇野市堀金地区の市有林の一部を「安曇野エア・ウォーターの森」として森林保全活動に取り組んでいる。安曇野市にはエア・ウォーター東日本が運営する「安曇野バイオマスエネルギーセンター」があり、周辺地域の森林の間伐材や不要木を活用したバイオマス発電を行うとともに、排出される熱と二酸化炭素(CO2)をトマト栽培に利用する循環型のエネルギー供給システムが稼働している。

 こうした中、グループ自身も森林を保全し、苗木を植えて育てることが循環型社会の実現および地域振興に寄与するという認識のもと、「循環する森づくり」に積極的に取り組むべく、具体的には、地元自治体である安曇野市および国土緑化推進機構と協定を締結し、地域社会とともに森林保全や里山再生の取り組みを進めていくこととした。

 今後もエア・ウォーターグループは全国各地の事業拠点を中心に「エア・ウォーターの森」の活動を広げ、地域社会に根差しながら地球環境の保全を推進する。

募金先及び「安曇野エア・ウォーターの森」の概要

  1. 募金先: 公益社団法人 国土緑化推進機構
  2. 契約期間: 2021年11月1日~2027年3月31日
  3. 所在地: 長野県安曇野市 三郷スカイライン展望台西側の森(安曇野市有林)
  4. 面積: 1ヘクタール
  5. 標高: 1400m(展望台)
  6. 森林の主な樹種: カラマツ
  7. 募金額: 累計1000万円(200万円/年、募金期間5年間)
  8. 活動内容: 植林、下刈り、周囲の枯損木の伐採、散策路整備など

(参考)循環型社会の実現およびSDGsの達成に向けた取り組み

 エア・ウォーターグループの事業活動は、空気や水などの地球に存在する資源を利用し、産業ガスをはじめとしたさまざまな製品・サービスを提供している。従前より「地球資源循環カンパニー」を標榜し、事業活動の源泉となる地球環境に対して、持続可能な形で利用することを目指している。

 また、2021年10月に定めた「エア・ウォーターグループ環境ビジョン2050」では、「地球、社会との共生により循環型社会を実現する」ことを掲げ、グループが目指す循環型社会を「脱炭素社会」「資源循環型社会」「人と自然の共存社会」と設定し、それぞれの実現に向けた取り組みを加速させている。

(参考)国土緑化推進機構の「緑の募金」について

 公益社団法人 国土緑化推進機構は、国土緑化運動を推進する母体として1950年に設立された法人で、「緑の募金」運動の実施主体になる。集められた募金は、森林ボランティア団体などが実施する国内外の森づくり活動の支援に役立てられる。

エア・ウォーター、三重県亀山市で液化ガス製造プラントVSUの営業運転開始

協栄興業、大日本アガとの合弁会社・亀山液酸が事業運営

 エア・ウォーターとエア・ウォーター東日本株式会社(代表取締役社長 田中豪、以下、「エア・ウォーター東日本」)が、三重県亀山市で建設を進めていた高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」が完成し、6 月1 日より営業運転を開始した。

VSUプラント21号機

 本プラントで製造したガス販売等の事業運営については、協栄興業株式会社(代表取締役 内田 久利、以下、「協栄興業」)および大日本アガ株式会社(代表取締役社長 鋤柄 雄紀、以下、「大日本アガ」)との合弁会社である亀山液酸㈱が行う。

 エア・ウォーターグループでは、「需要地の近郊に小型プラントを設置し、大型プラントに匹敵するコストで液化ガスを供給する」という製造拠点戦略により、災害に強い供給ネットワークの確立とBCP(事業継続計画)の強化を図っている。

 東海・近畿東部地区においては、2007 年に愛知県海部郡に「VSU」4 号機(東海液酸)、2009 年に静岡県富士市に「VSU」8 号機(静岡液酸)を設置し、2021 年 4 月には愛知県名古屋市にシリンダー充填工場(東海ガスセンター)を増強するなど、積極的な設備投資を通じて事業インフラの拡充・供給体制の強化を図ってきた。一方で、当地区は自動車を中心に半導体・電子部品・機械などの産業が集積しており、産業ガスの需要は今後も堅調に増加することが見込まれる。

 こうした状況の中、同地区における今後の事業拡大と更なる安定供給を見据え、有力ガスディーラーである協栄興業および大日本アガとの合弁事業運営に関する合意のもと進めていた、三重県亀山市における「VSU」の建設工事が完了し、営業運転を開始した。同敷地内には、エア・ウォーター東日本中部支社亀山営業所を設置し、製造から販売まで一貫した体制を整備することで、さらなるサービスの向上を図る。

 この「VSU」の稼働により、既存拠点と合わせて三重県および愛知県を中心とした東海地区の需要に対応することが可能となることから、輸送距離の短縮による物流コストの低減とCO2排出量の削減を実現する。また、大規模災害時においては、近畿地区や北陸地区などの近隣地区への産業・医療ガスの配送拠点として、産業やくらしのライフラインとしての役割を担うことで、より強固な供給ネットワークを構築する。

設備の概要

「VSU」プラント(21 号機)

  • 所在地 :三重県亀山市白木町字西大谷1700 番地5 (亀山・関テクノヒルズ内)
  • 製造能力 :液化酸素1,000 N ㎥/h、液化窒素2,660 N ㎥/h
  • 稼働開始 :2022 年6 月1 日

運営会社の概要

  • 名称 :亀山液酸株式会社
  • 所在地 :三重県亀山市白木町字西大谷1700 番地5
  • 出資比率 :エア・ウォーター株式会社 20%、エア・ウォーター東日本株式会社 55%、協栄興業株式会社 15%、大日本アガ株式会社10%

(参考)産業ガス・医療用ガスとは

 酸素や窒素といった産業ガスは、鉄鋼、造船、化学、半導体、電子部品、食品など産業界のあらゆる分野で使用されている。例えば、酸素ガスは、製鋼やガラス原料の溶解時に燃焼効率を上げるために使用され、化石燃料の投入量削減やCO2排出量の削減にも役立つ。また、窒素ガスは、スマートフォンなどの電子機器を制御する半導体デバイスの製造や、食品の酸化防止(品質維持)など、身近な暮らしを支える。

 とりわけ人の生命を支える医療の現場において欠かすことができない医療用ガスは、大規模災害時においても緊急かつ安定的に供給する必要があるため、生産拠点を分散化する供給体制によって、医療提供に欠かせないライフラインを担っている。

エア・ウォーター東日本が就労継続支援事業所「エア・ウォーター・スマイル」を設立

長野県松本市で地域の障がい者の就労を支援、業務代行で介護職員の負担を軽減

 エア・ウォーターグループのエア・ウォーター東日本(株)は、高齢者施設の入居者の洗濯など、日常生活の補助業務を代行する新会社エア・ウォーター・スマイル(株)を長野県松本市に設立し、「就労継続支援A型事業所」として2022年1月1日より運営を開始する。

 地域における障がい者雇用の創出、積極的な就労支援を進めるとともに、補助業務の代行による介護職員の負担軽減や介護サービスの質向上を通じて、地域の課題解決に貢献する。

※障害者総合支援法に基づき、一般企業での勤務が難しい65歳未満で障害や難病のある者が、雇用契約を結んだ上で一定の支援がある職場で働くことができる福祉サービス。

新会社設立の背景と目的

 エア・ウォーターグループは、国内での事業を推進する中核会社として、全国で3社の地域事業会社を展開している。その1社であるエア・ウォーター東日本は東北、関東、甲信越、中部地域を地盤として、産業ガスの生産拠点や充填所、物流拠点を活かしながら、顧客や行政のニーズに応えて、地域に密着した事業基盤の強化や地域の課題解決に貢献する新事業の創出を目指している。

 一方、障がい者雇用においては、都市部と地方・郊外で雇用機会に大きな格差があり、地方では就業を希望しても働きたいと思う求人が少ない、通勤が困難といった課題がある。

 このような状況において、エア・ウォーター・スマイルは、就労継続支援A型事業所として長野県松本市で運営を開始し、一般就労が難しい障がいや難病を持つ者を雇用、一定の支援のもとで就業してもらう。また、事業開始に伴い洗濯工場を新設し、高齢者施設の入居者の洗濯や買い物、施設内の清掃業務を代行する。

 今後は受託施設・業務をさらに拡大し、障がい者の新たな就労機会の創出や働きがい、生きがいを生み出すだけでなく、慢性的な人手不足が続く介護職員の負担軽減や介護サービスの品質向上につなげる。

 グループは引き続き、地域のさまざまな課題の解決への貢献を通じて、SDGsの達成を目指すとしている。

新会社の概要

  1. 会社名: エア・ウォーター・スマイル株式会社
  2. 設立: 2021年10月25日
  3. 事業開始: 2022年1月1日
  4. 代表者: 有賀公勝(エア・ウォーター東日本株式会社 執行役員 甲信越支社長)
  5. 所在地: 長野県松本市梓川倭3878番地1
  6. 資本金: 20百万円
  7. 株主: エア・ウォーター東日本株式会社(100%)
  8. 従業員数: 9名(2022年1月1日時点、うち4名は障がい者)
  9. 事業内容: 福祉サービス業、クリーニング業、小売業、清掃業

(参考)エア・ウォーターグループの福祉介護事業

 エア・ウォーターは2000年に長野県松本市にある特別養護老人ホームの設立支援に携わって以来、社会福祉法人「梓の郷」の運営支援や自社開発のシャワー式介護浴槽や口腔ケア商品・保健衛生用品など各種消耗品の販売を行うなど、福祉介護事業に積極的に取り組んでいる。

エア・ウォーター、千葉市に国内22機目のVSU建設

シリンダー充填工場「東関東ガスセンター」も稼働

 エア・ウォーターおよびエア・ウォーター東日本株式会社(代表取締役社長:田中 豪、以下、エア・ウォーター東日本)は、首都圏における産業・医療用ガスの安定供給を目的に、千葉県千葉市に高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」を建設する。また、先行して同地に建設を進めていたシリンダーガス充填工場の「東関東ガスセンター」を稼働した。
 「VSU」プラントは国内22機目となり、2021年10月に着工、2022年11月の稼働開始を予定する。

VSU完成イメージ

 エア・ウォーターグループでは、「需要地の近郊に小型プラントを設置し、輸送距離の短縮と合わせて大型プラントに匹敵する低コストで液化ガスを供給する」という製造拠点ネットワーク戦略により、国内産業ガス事業の拡大を図っている。また、営業・生産拠点と配送ネットワークを活用し、産業・医療用ガスの製造から販売まで地域に密着した事業展開を行う。

 今回、首都圏におけるさらなる事業拡大を見据え、液化ガス製造拠点の空白エリアとなっていた千葉県西部に「VSU」を設置する。これにより、首都圏におけるエア・ウォーターグループのガス製造拠点は、東京湾を挟んだ南関東の千葉市、相模原市および北関東の宇都宮市、鹿嶋市の合計4カ所となり、府中市、川越市、富津市、つくば市に所在するシリンダーガス充填工場と合わせて、強固なガス供給ネットワーク体制を構築する。千葉における「VSU」の建設によって、京浜・京葉臨海部を中心とした各種製造業における産業用途や病院等で使用される医療用途のガス需要に対応するとともに、首都圏全域における物流の合理化、輸送時のCO2排出削減、さらにはガス製造・供給拠点間のバックアップ体制による大規模災害時のBCP対策を強化する。

 また、同エリアのガス充填拠点であった千葉エヌディーガスセンター株式会社(エア・ウォーターと大陽日酸株式会社との合弁会社)については、本年3月末をもって出資を解消し「VSU」の建設予定地にシリンダーガスの充填拠点となる「東関東ガスセンター」を新設した。これに伴い、エア・ウォーター東日本の千葉支店および千葉営業所も同地に移転し、京浜・京葉地区では初となる「川上から川下まで一貫したグループの総合ガス事業拠点」が完成する。

設備概要

① 「VSU」プラント

  • 運営会社 :千葉液酸株式会社 ※出資比率:エア・ウォーター 30 %、エア・ウォーター東日本 70 %
  • 所在地 :千葉県千葉市稲毛区六方町210
  • 製造能力 :液化酸素1,000N ㎥/h、液化窒素2,660N ㎥/h
  • 稼働開始 :2022年11月(予定)

② シリンダーガス充填工場

  • 名称 :エア・ウォーター東日本株式会社 東関東ガスセンター
  • 所在地 :千葉県千葉市稲毛区六方町210
  • 生産品目 :酸素、医療用酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、エルナックス、混合ガス
  • 延床面積 :約3,500m2
  • 運転開始 :2021年4月
エア・ウォーター東日本「東関東ガスセンター」

エア・ウォーター東日本が名古屋市内で充填工場「東海ガスセンター」を稼働

東海地区最大級のシリンダーガス充填工場が完成

 エア・ウォーターグループのエア・ウォーター東日本株式会社(代表取締役社長 田中 豪、以下、エア・ウォーター東日本)が、産業・医療用シリンダーガスビジネスの強化を目的に名古屋市内で建設を進めていた充填工場が完成し、4 月1 日より稼働を開始した。

東海ガスセンター全景

 エア・ウォーター東日本は、既存工場の建て替えにより最新鋭のシリンダー充填工場を新たに建設、このほど完成し、同社の「東海ガスセンター」として稼働を開始した。東海ガスセンターの充填能力は、既存工場の約2倍となり、東海地区で最大級の規模となる。また、同センターでは、最新鋭の充填設備を導入したことで充填ロスの低減と充填業務の効率化を実現したほか、災害時の安定供給に対応できるよう、容器転倒防止対策を十分に考慮した設備レイアウトを採用した。

 グループは、東海ガスセンター以外にも、愛知県とその周辺地域に複数の充填工場を有しており、今回、充填能力と災害対応力を高めた東海ガスセンターが稼働したことで当該地域でのガス供給ネットワーク体制をより強固なものとした。

 同地域でのより戦略的且つ効率的な事業運営体制を構築するため、エア・ウォーターのグループ会社で名古屋市内においてシリンダーガスの製造・販売を行う竹中高圧工業㈱の充填機能は、東海ガスセンターへ集約し、同社の拠点は水素・ヘリウム・特殊ガス等の充填に特化する。

東海ガスセンターの概要

  • 名称 :エア・ウォーター東日本 東海ガスセンター
  • 所在地 :名古屋市緑区大根山2丁目132番地
  • 設備概要:充填所、容器検査所
  • 生産品目:酸素、医療用酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、エルナックス(ELNACKS®)
  • 延床面積:約6,000 ㎡
CEタンク(左)と充填設備


【参考】産業ガス供給における充填所の役割

 産業ガスの供給は、顧客のガス使用量や使用形態に応じて、シリンダー(ガスボンベ)、超低温液化ガス容器、ローリー供給、パイピングなど、様々な供給形態でガスを安定的に届ける。シリンダーや液化ガス容器による供給の中核拠点となるのは「充填所」と呼ばれる施設。大型プラントやVSU(高効率小型液化酸素・窒素製造装置)などの製造工場で生産した液化ガスは、液化ガスローリーによって充填所まで輸送し、充填所に設置された CE タンク(液化ガスを貯蔵する大型タンク)に納入される。そして、これをシリンダーや液化ガス容器に1 本ずつ小分けし、トラックに搭載してユーザーに提供される。

産業ガス供給における充填所の役割

エア・ウォーター東日本が北海道「まち・ひと・しごと創生寄附活用事業」へ950万円の寄附

 エア・ウォーターグループは、北海道「まち・ひと・しごと創生寄附活用事業」に関連した北海道創生総合戦略推進計画事業の一つである「HACCP推進対策事業」(北海道HACCP自主衛生管理認証制度の推進※1)への支援として、「地方創生応援税制(以下「企業版ふるさと納税※2」)」を活用し、総額950万円の寄附を行った。

 北海道では、地域の様々な課題を解決し、未来にわたり魅力あふれる地域とするために、北海道にゆかりや想いのある個人・企業・団体などが集うネットワークとして、「ほっかいどう応援団会議」を立ち上げ、各界に応援を呼びかけている。エア・ウォーターは、この北海道の持続的発展に向けた取り組みの趣旨に賛同し、応援団の一員として参画。

 こうした取り組みの一環として、企業の社会的責任(CSR)の観点から「企業版ふるさと納税」の活用を通じて、地域社会に貢献していくことを決定し、エア・ウォーターグループの地域事業会社であるエア・ウォーター東日本株式会社(代表取締役社長:田中 豪)が北海道へ寄附を行った(寄附年月日2021年1月27日)。

 なお、エア・ウォーターグループは、北海道に根ざした農業・食品事業を広く展開していることから、「HACCP推進対策事業」を支援の対象として選定した。

※1「HACCP」(ハサップ)とは、食品を作る際の衛生管理の手法。宇宙食の安全性を確保するために開発され、現在では国際標準として各国で導入が進められている。この手法を広く普及し、さらに北海道ブランドとしての価値を高めるべく、「HACCP推進対策事業」が推進されている。2021年4月1日に「北海道HACCP」の認証を取得した食品を紹介するホームページがオープンした。(詳細は「北海道HACCP」ウェブサイト)

※2「企業版ふるさと納税」は、内閣府が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクト(地域再生計画)に対して企業が寄附を行った場合に、税額控除の措置が適用される仕組み。

小池酸素工業、シリンダー充填の群馬工場をリニューアル

エア・ウォーター東日本と共同で「群馬総合ガスセンター」を設立

 小池酸素工業は、群馬地区のシリンダー充填工場となる群馬工場をリニューアルした。エア・ウォーター東日本と共同出資の新会社「群馬総合ガスセンター株式会社」を設立し、2020年12月4日より新充填工場の稼働を開始した。

 小池酸素工業は、群馬地区においてシリンダー充填工場として群馬工場を有しており、本工場稼働後、数十年が経過し老朽化対策が課題となっていた。その中で、群馬地区での充填拠点設置を目指すエア・ウォーター東日本と協業することにより、各々が単独投資による二重投資の回避と長期的なシリンダーガスの安定供給、生産量の拡大、充填品目の拡充及び生産効率化を目的として、小池酸素工業群馬工場をリニューアルした。

 リニューアルした新充填工場は、小池酸素工業とエア・ウォーター東日本が共同出資の新会社、群馬総合ガスセンターを設立し運営する。新充填工場では、籠状のパレットに容器を積込、フォークリフトで充塡架台まで運搬し充填をするパレット方式を採用し、容器移動の作業軽減による作業性の効率化及びパレット充填による転倒防止等、安全操業を図っている。また、付加価値の高い高純度製品の充填する。さらに、充填設備を高床化して台風等の水害対策を考慮した設備とした。

共同出資会社の概要

  • 会社名:群馬総合ガスセンター株式会社
  • 所在地:群馬県伊勢崎市長沼町222-1
  • 設立:2020年11月16日
  • 資本金:5,000万円
  • 株主:小池酸素工業 70%      エア・ウォーター東日本 30%
  • 生産品目:酸素(医療用含む)、窒素(医療用含む)、アルゴン、液化炭酸ガス(医療用含む)、エルナックス®、混合ガス、食品添加物用ガス(窒素、炭酸、アルゴン)、高純度ガス(窒素、アルゴン、ヘリウム、炭酸)
充填工場の外観(CE側)
充填工場の内観(パレット充填方式)

エア・ウォーターグループ 新生地域事業会社3社の役員体制および主要人事(2020年10月1日付)

地域事業会社8社を「エア・ウォーター北海道」「エア・ウォーター東日本」「エア・ウォーター西日本」の3社に統合

 エア・ウォーターグループは、2020年10月1日付で、現行の地域事業会社8社を「エア・ウォーター北海道」「エア・ウォーター東日本」「エア・ウォーター西日本」の3社に統合し、地域と共生・共創する新生地域事業会社を設立した。3社の役員体制および主要人事は次のとおり。

エア・ウォーター北海道株式会社

役員体制

  • 代表取締役社長=北川 裕二
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 産業カンパニー長)=塩見 由男
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 生活・エネルギーカンパニー長)=梶原 克己
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 医療カンパニー長)=光村 公介
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 農業・食品カンパニー長)=鹿嶋 健夫
  • 監査役(エア・ウォーター㈱ 常勤監査役)=安藤 勇治
  • 常務執行役員、事業戦略担当=石山 孝司
  • 執行役員、事業企画部長 兼務 建設工事業務管掌=片岡 伸行
  • 執行役員、コンプライアンスセンター長=南野 光浩
  • 執行役員、道央エネルギー支社長=村松 寛明

主要人事

  • 道央産業・医療支社長=遠藤 仁
  • 道北支社長=古川 歩
  • 道東支社長=湯淺 健一
  • 道南支社長=竹本 毅
  • 産業戦略部長=粕谷 智樹
  • 医療戦略部長=鈴木 隆展
  • エネルギー戦略部長=庄子 賢一
  • 経営管理部長=廣西 聡
  • 人事総務部長=斉藤 一浩

エア・ウォーター東日本株式会社

役員体制

  • 代表取締役社長=永田 實
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 産業カンパニー長)=塩見 由男
  • 取締役 (エア・ウォーター㈱ 生活・エネルギーカンパニー長)=梶原 克己
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 医療カンパニー長)=光村 公介
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 農業・食品カンパニー長)=鹿嶋 健夫
  • 監査役(エア・ウォーター㈱ 常勤監査役)=柳澤 寛民
  • 常務執行役員、東北支社長=河合 昌人
  • 常務執行役員、中部支社長=西村 浩和
  • 常務執行役員、医療事業部長=樋口 貴哉
  • 常務執行役員、事業企画部長=森 誠治
  • 執行役員、関東支社長 兼 産業事業部長=西田 猛志
  • 執行役員、甲信越支社長=有賀 公勝
  • 執行役員、生活・エネルギー事業部長=野波 宏光

主要人事

  • 経営管理部長=長門 伸吾
  • 人事総務部長=青木 宏之

エア・ウォーター西日本株式会社

役員体制

  • 代表取締役社長=道志 年章
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 産業カンパニー長)=塩見 由男
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 生活・エネルギーカンパニー長)=梶原 克己
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 医療カンパニー長)=光村 公介
  • 取締役(エア・ウォーター㈱ 農業・食品カンパニー長)=鹿嶋 健夫
  • 監査役(エア・ウォーター㈱ 常勤監査役)=恒吉 邦彦
  • 常務執行役員、中・四国支社長=上村 浩
  • 常務執行役員、近畿支社長=木津 博司
  • 執行役員、事業企画部長=徳谷 昌人
  • 執行役員九州支社長=米田 勝明

主要人事

  • 産業・エネルギー事業部長=佐藤 秀樹
  • 医療事業部長=大塩 晃生
  • 経営管理部長=本多 将吾
  • 人事総務部長=神田 直樹

エア・ウォーター 組織変更・主要人事異動(2020年10月1日付)

 エア・ウォーターは10月1日付で次の組織変更及び主要人事異動を行う。

組織変更

 ▽「経営戦略室」と「経営企画部」を統合し、「経営企画部」と「経営管理部」に再編する。

役員等の主要人事異動()内は現職

執行役員の退任

 ▽森 誠治=エア・ウォーター東日本㈱常務執行役員 事業企画部長(執行役員 経営企画部長)

部門長の異動

 ▽松尾 愼二=経営企画部長(経営戦略室 課長 地域再編プロジェクト担当)▽上野 保=経営管理部長(経営企画部 課長)

地域事業会社の主要人事()内は現職

エア・ウォーター東日本㈱

 ▽西村 浩和=常務執行役員 中部支社長(グループ執行役員 中部エア・ウォーター㈱代表取締役社長)▽河合 昌人=常務執行役員 東北支社長(グループ執行役員 東北エア・ウォーター㈱代表取締役社長)▽樋口 貴哉=常務執行役員 医療事業部長(グループ執行役員 甲信越エア・ウォーター㈱代表取締役社長)▽森 誠治=常務執行役員 事業企画部長(執行役員 経営企画部長)

エア・ウォーター西日本㈱

 ▽上村 浩=常務執行役員 中・四国支社長(グループ執行役員 中・四国エア・ウォーター㈱代表取締役社長)▽木津 博司=常務執行役員 近畿支社長(グループ執行役員 近畿エア・ウォーター㈱代表取締役社長)

エア・ウォーター 執行役員人事異動(2020年10月1日付)

新生地域事業会社3社の発足にともなう執行役員の昇任

 エア・ウォーターは10月1日付で次の執行役員の異動を行う。()内は現職

執行役人の昇任

 ▽専務執行役員 エア・ウォーター東日本㈱ 代表取締役社長=永田 實(グループ執行役員 関東エア・ウォーター㈱ 代表取締役社長)▽常務執行役員 エア・ウォーター西日本㈱ 代表取締役社長=道志 年章(グループ執行役員 九州エア・ウォーター㈱ 代表取締役社長)▽常務執行役員 エア・ウォーター北海道㈱ 代表取締役社長=北川 裕二(グループ執行役員 北海道エア・ウォーター㈱ 代表取締役社長)

エア・ウォーター、新生地域事業会社3社を発足

現行の8社を3社へ統合、地域と共生・共創する独立事業会社へ

 エア・ウォーターグループは、独自の経営戦略である地域事業構想を発展させるため、10月1日付で現行の地域事業会社8社を3社に統合し、地域と共生・共創する独立事業会社として発足する。北海道エア・ウォーター株式会社を「エア・ウォーター北海道株式会社」とし、関東エア・ウォーター株式会社を存続会社として、東北エア・ウォーター株式会社、甲信越エア・ウォーター株式会社、中部エア・ウォーター株式会社を統合して「エア・ウォーター東日本株式会社」へ、近畿エア・ウォーター株式会社を存続会社として、中・四国エア・ウォーター株式会社、九州エア・ウォーター株式会社を統合して「エア・ウォーター西日本株式会社」とする3社を新たにスタートする。

統合の概要

 エア・ウォーターグループは、1995年に地域事業会社構想をスタートさせ、地域に密着した事業展開を行うことで成長を遂げてきた。今後更に、この地域事業会社の強みを最大限に発揮し、国内における収益力の向上と持続的な成長を牽引する基盤とするため、現行の8社を3社に統合することで経営資源を集約すると共に組織体制を強化し、それぞれの地域を市場とするエア・ウォーターの中核会社とする。

 新生地域事業会社3社は、地域が抱える様々な課題を、グループのあらゆる経営資源を投入することにより解決し、地域から必要とされ、望まれる会社となり、それぞれ早期に売上高1,000億円を超える会社を目指す。

 3社の新社名は独立して事業を行う中核会社、エア・ウォーターそのものであることを示すため、社名の頭に「エア・ウォーター」を冠した社名とした。また、それぞれが安定した財務基盤を有することで、更なる成長に繋げるため、各社とも資本金を20億円に増強する。組織体制については、新生地域事業会社3社の本社管理部門の組織体制を統一し、エア・ウォーターと一体化した組織運営を行う。ガバナンスやメーカーとしての機能を強化すべく、監査室、コンプライアンスセンター、品質保証部、事業企画部、技術開発部等を設置し、独立事業会社としての組織体制を構築する。

新生地域事業会社3社の概要

<エア・ウォーター北海道株式会社>

  1. 本社:北海道札幌市中央区北3条西1丁目2番地
  2. 資本金:2,000百万円
  3. 代表者:代表取締役社長 北川 裕二(エア・ウォーター株式会社 常務執行役員)
  4. 売上高:81,335百万円(2019年度)
  5. 従業員数:1,493名(2020年3月末)
  6. 株主:エア・ウォーター株式会社 100%

<エア・ウォーター東日本株式会社>

  1. 本社:東京都港区虎ノ門3丁目18番19号
  2. 資本金:2,000百万円
  3. 代表者:代表取締役社長 永田 實(エア・ウォーター株式会社 専務執行役員)
  4. 売上高:63,995百万円(2019年度)
  5. 従業員数:733名(2020年3月末)
  6. 株主:エア・ウォーター株式会社 100%

<エア・ウォーター西日本株式会社>

  1. 本社:大阪市中央区南船場4丁目4番21号
  2. 資本金:2,000百万円
  3. 代表者:代表取締役社長 道志 年章(エア・ウォーター株式会社 常務執行役員)
  4. 売上高:52,807百万円(2019年度)
  5. 従業員数:714名(2020年3月末)
  6. 株主:エア・ウォーター株式会社 100%
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