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エア・ウォーター、三重県亀山市で液化ガス製造プラントVSUの営業運転開始

協栄興業、大日本アガとの合弁会社・亀山液酸が事業運営

 エア・ウォーターとエア・ウォーター東日本株式会社(代表取締役社長 田中豪、以下、「エア・ウォーター東日本」)が、三重県亀山市で建設を進めていた高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」が完成し、6 月1 日より営業運転を開始した。

VSUプラント21号機

 本プラントで製造したガス販売等の事業運営については、協栄興業株式会社(代表取締役 内田 久利、以下、「協栄興業」)および大日本アガ株式会社(代表取締役社長 鋤柄 雄紀、以下、「大日本アガ」)との合弁会社である亀山液酸㈱が行う。

 エア・ウォーターグループでは、「需要地の近郊に小型プラントを設置し、大型プラントに匹敵するコストで液化ガスを供給する」という製造拠点戦略により、災害に強い供給ネットワークの確立とBCP(事業継続計画)の強化を図っている。

 東海・近畿東部地区においては、2007 年に愛知県海部郡に「VSU」4 号機(東海液酸)、2009 年に静岡県富士市に「VSU」8 号機(静岡液酸)を設置し、2021 年 4 月には愛知県名古屋市にシリンダー充填工場(東海ガスセンター)を増強するなど、積極的な設備投資を通じて事業インフラの拡充・供給体制の強化を図ってきた。一方で、当地区は自動車を中心に半導体・電子部品・機械などの産業が集積しており、産業ガスの需要は今後も堅調に増加することが見込まれる。

 こうした状況の中、同地区における今後の事業拡大と更なる安定供給を見据え、有力ガスディーラーである協栄興業および大日本アガとの合弁事業運営に関する合意のもと進めていた、三重県亀山市における「VSU」の建設工事が完了し、営業運転を開始した。同敷地内には、エア・ウォーター東日本中部支社亀山営業所を設置し、製造から販売まで一貫した体制を整備することで、さらなるサービスの向上を図る。

 この「VSU」の稼働により、既存拠点と合わせて三重県および愛知県を中心とした東海地区の需要に対応することが可能となることから、輸送距離の短縮による物流コストの低減とCO2排出量の削減を実現する。また、大規模災害時においては、近畿地区や北陸地区などの近隣地区への産業・医療ガスの配送拠点として、産業やくらしのライフラインとしての役割を担うことで、より強固な供給ネットワークを構築する。

設備の概要

「VSU」プラント(21 号機)

運営会社の概要

(参考)産業ガス・医療用ガスとは

 酸素や窒素といった産業ガスは、鉄鋼、造船、化学、半導体、電子部品、食品など産業界のあらゆる分野で使用されている。例えば、酸素ガスは、製鋼やガラス原料の溶解時に燃焼効率を上げるために使用され、化石燃料の投入量削減やCO2排出量の削減にも役立つ。また、窒素ガスは、スマートフォンなどの電子機器を制御する半導体デバイスの製造や、食品の酸化防止(品質維持)など、身近な暮らしを支える。

 とりわけ人の生命を支える医療の現場において欠かすことができない医療用ガスは、大規模災害時においても緊急かつ安定的に供給する必要があるため、生産拠点を分散化する供給体制によって、医療提供に欠かせないライフラインを担っている。

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