エア・ウォーター、テルモ社の在宅酸素・在宅輸液ポンプ事業を譲受
エア・ウォーターはテルモ社より、テルモ社の有する在宅医療分野のうち、在宅酸素事業と在宅輸液ポンプ事業を譲り受けることで合意した。譲受日は、2013 年 2 月 28 日の予定。本譲受の対象は、テルモ社の在宅医療グループのうち在宅酸素事業、カフティポンプ事業及びテルモ社 100%子会社の医器研(製造子会社)とテルモメディカルケア(販売子会社)。
エア・ウォーターは医療用ガスの国内トップサプライヤーとして、病院設備工事、医療機器、病院サービスなどを含め、広く医療機関向けの事業を展開する。一方、在宅医療事業については、1982 年に医療用酸素濃縮器を輸入し、国内で初めて在宅医療ビジネスに着手した。以来、医療用酸素濃縮器の自社生産をはじめ、在宅人工呼吸療法、睡眠時無呼吸症候群治療、さらには排痰補助装置へと事業領域を拡大してきた。
高齢化社会の急激な進行にともない在宅医療の重要度が増しており、エア・ウォーターでは、この在宅医療分野を成長市場として同ビジネスのさらなる拡大を目指すべく、今回、テルモ社の有する在宅酸素(HOT)事業および在宅輸液ポンプ(HIT)事業を譲り受ける。
医療機器の専門メーカー テルモ社の在宅事業は、安全、安心、快適を目指した優れた製品開発力が市場から高く評価されている。エア・ウォーターは、こうしたテルモ社の技術力、営業力を継承することによって、在宅酸素事業の拡大ならびに在宅輸液ポンプ事業への新規参入を果たす。これにより、医療用ガスのトップサプライヤーとしてのノウハウや全国に広がる供給インフラに、在宅分野におけるテルモ社の高い技術力や製品ラインアップが加わることで、顧客へのより一層の安心を約束するとともに、多様化するニーズへの対応が可能となる。
【譲受対象事業と事業規模】
テルモ社が有する在宅酸素事業と在宅輸液ポンプ事業の譲受
対象事業:
テルモ㈱在宅医療グループ
・在宅酸素事業(但し、パルスオキシメーターは除く)
・カフティポンプ事業(但し、チューブセットはテルモ社から供給)
㈱医器研(製造子会社)
テルモメディカルケア㈱(販売子会社)
事業規模:売上高 31 億円(2012 年 3 月期実績)
【テルモ社の会社概要】
会社名:テルモ株式会社
本社所在地:東京都渋谷区
代表者:代表取締役社長 新宅 祐太郎
設立:1921 年
資本金:387 億円
社員数:4,931 名(グループ連結:18,112 名 2012 年 3 月末現在)
事業内容:カテーテル、人工心肺システムなどの医療機器・医薬品の製造販売