エア・ウォーター炭酸、山陽小野田工場で液化炭酸・ドライアイスの製造開始

 エア・ウォーターグループで炭酸ガス・ドライアイス事業を担うエア・ウォーター炭酸は、西部石油山口製油所(山口県山陽小野田市)内に建設を進めていたエア・ウォーター炭酸山陽小野田工場(以下「山陽小野田工場」)を完成し、2013年3月4日から営業運転を開始した。

 両社は2011年5月、山口製油所内で発生する炭酸ガスを有効活用するため製油所内に液化炭酸、ドライアイスの新規生産拠点を新設することに合意し、2012年2月に建設工事に着手、2013年1月に完工の後、約1ヶ月間の試運転を経て3月4日から営業運転に入った。
 山陽小野田工場では、山口製油所内で発生する粗炭酸ガスを受け入れ、水洗浄・活性炭による有機物除去を経た後、冷凍機によって液化することにより高純度の液化炭酸ガスを製造する。また、この液化炭酸ガスを原料としてドライアイスの製造を行う。

 液化炭酸ガス・ドライアイス市場は、震災以降、粗ガス供給源の被災等の影響によりタイトな需給環境が継続している。エア・ウォーターは、山陽小野田工場の稼動開始により、西日本以西における安定的な供給体制を構築するとともに、近年、益々成長するドライアイス需要に積極的に応える。

【エア・ウォーター炭酸山陽小野田工場の概要】
(1)所在地 :山口県山陽小野田市西沖5番地
(2)設備能力 :炭酸ガス液化能力 約90,000トン/年、ドライアイス生産能力 約30,000トン/年
(3)総建設費 :約25億円
(4)工程 :2012年2月 建設工事着手、2013年2月 試運転完了、2013年3月 営業運転開始

【エア・ウォーター炭酸株式会社 概要】
代表者 : 代表取締役社長 岩本満
本社所在地 : 東京都港区新橋四丁目21番3号
資本金 : 4.8億円
売上高 : 145億円(2012年3月期)

【西部石油株式会社 概要】
代表者 : 代表取締役社長 栗田和起
本社所在地 : 東京都千代田区神田美土代町7番地
資本金 : 80億円
売上高 : 5,005億円(2012年3月期)
原油処理能力: 12万バレル/日