富士の湧水山梨工場が食品安全マネジメントに関する 最高レベルの『FSSC22000』認証取得
岩谷産業の関係会社で宅配水「富士の湧水(ゆうすい)」を製造する富士の湧水(社長:加藤 正人)は、山梨工場で国際的な食品安全マネジメントの規格「FSSC22000」の認証を取得した。「FSSC 22000」は、食品安全マネジメントシステムの国際規格である「ISO22000」などをベースに、施設・設備のみならず食品防御やバイオテロリズムなどについて厳しい基準が設けられた規格であり、今までよりも食の安全・安心・信頼を提供するために有効なシステムとなる。
山梨工場は世界文化遺産である富士山の麓、富士箱根伊豆国立公園内の「富士山景観形成地域」に位置しているため、日頃より富士山の自然保護については高い関心を持っており、工場から排出するCO2削減に関する環境保護への取り組みを積極的に進めている。また、富士山が育んだ天然水を最高品質で届けるため厳しい衛生管理体制を構築している。
今回の取得は、日頃より環境保護への取り組みや食品安全に関する工場設備、製造ラインの品質管理、従業員教育の徹底に努める同社の姿勢が評価されたもの。今後もさらなる安全・安心な天然水を供給する体制の強化を図る。
【認証取得概要】
・事業社名 | : | 富士の湧水株式会社 |
・事業所名 | : | 山梨工場(山梨県富士吉田市上吉田4878-1) 本社(大阪市中央区本町3-4-8 東京建物本町ビル5階) |
・認証取得 | : | 2014年4月24日 |
・審査登録機関 | : | 一般財団法人 日本科学技術連盟 |
・登録範囲 | : | 清涼飲料水(ミネラルウォーター)製造 |
<用語解説>
■FSSC 22000 (Food Safety System Certificate 22000)とは
オランダの食品安全認証財団(The Foundation of Food Safety Certification)が開発した認証で食品や食品容器包装メーカーなどを対象とした国際的な食品安全マネジメントの規格。食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000 (食品安全マネジメントシステム-フードチェーンのあらゆる組織に対する要求事項)と、それを発展させたISO/TS22002-1を統合し、国際食品安全イニシアチブ(GFSI:Global Food Safety Initiative)が制定したベンチマーク承認規格。ISO22000よりも具体的な取り組み内容を詳細に示し、高い食品安全が期待される。
■HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)とは
食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生する恐れのある微生物汚染などの危害をあらかじめ分析し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという 重要管理点を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生管理の手法。 国連の国連食糧農業機関( FAO )と世界保健機関( WHO )の合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され,各国にその採用を推奨している国際的に認められたもの。
■GFSI(Global Food Safety Initiative)とは
2000年にベルギーの非営利団体として設立され、(1)食品安全システムの継続的改善、(2)食品サプライチェーンにおける効率性促進、(3)消費者へのより安全な食品を提供できる保証体制の推進を目的としてする。大手食品小売業(ウォルマート、イオン、マクドナルド等)など、世界中の小売業やメーカー、食品製造業などを中心として食の安全に取り組む世界的な組織。