エア・ウォーター・メディカルと医器研、移動がスムーズな在宅酸素濃縮装置「小夏3」SP を新発売
エア・ウォーターの医療事業において、在宅医療事業を担うエア・ウォーター・メディカルと医器研は、在宅患者の室内における活動範囲を拡大できる在宅酸素濃縮装置 「小夏3」SP を開発し、2015年1月25日より発売を開始する。「軽量・コンパクト・大型車輪によるスムーズな移動性」、「バッテリ内蔵」、「火災防止機能」を標準装備。
国内において在宅酸素療法を必要とする患者数は約17万人。対象の患者数は今後も年間3千人のペースで増加すると推計されており(日本産業・医療ガス協会調査)、在宅患者の生活の質を重視した在宅医療のニーズは、近年ますます高まっている。
エア・ウォーターの在宅医療事業は、1982年に医療用酸素濃縮器を輸入し、国内で初めて在宅医療ビジネスに着手したことに始まり、以来、医療用在宅酸素濃縮器の自社生産をはじめ、在宅人工呼吸療法、睡眠時無呼吸症候群治療、排痰補助装置へと事業領域を拡大してきた。さらに2013年2月には、テルモより同社が有する在宅酸素事業と在宅輸液ポンプ事業を継承し、事業を強化。「小夏3」SPは、その成果のひとつであり、これにより在宅医療事業の更なる成長・拡大を図る。
またエア・ウォーターでは、在宅医療における患者ニーズに応えるべく、酸素濃縮装置の心臓部にあたるコンプレッサーの革新にもチャレンジした。その結果、20 年以上にわたるノウハウの集大成として、圧倒的な低消費電力及び小型軽量化を実現した。
大型の車輪と伸縮ハンドルにより軽い力で室内移動を可能にし、患者の居住空間での活動範囲を広げ、ひとりひとりの生活シーンに合わせた使い方を提案できるのが特長で、患者の在宅酸素療法を始めてからの不満「酸素を取り込むための延長チューブの煩わしさ」も解消することができる。
【製品の特長】
特長1【生活シーンに合わせた使用】
軽量・コンパクト設計。大型の車輪と伸縮ハンドルにより軽い力で室内移動が楽にできる。煩わしい延長チューブを不要にし、ひとりひとりの生活シーンに合わせた使い方を提案する。
特長2【エコ&省エネルギー】
エア・ウォーター従来機に比べ30%以上の省電力化を実現した。国内最小の消費電力を実現し、流量設定1L/分での1カ月当たりの電気代は約680円(消費電力35W)で、患者の負担を軽減する。※1
特長3【静音設計】
流量設定1L/分での運転音はわずか21dB(A)。これは「木の葉のふれあう音」と同等レベルの静かさ。夜間や睡眠中でも、快適に使用できる。
特長4【安心・安全】
従来の「小春」・「いぶき」より培ってきた安心(バッテリー内蔵で停電でも止まらない)や安全(万一の引火時に酸素供給を停止して火災を防止)を踏襲。またバッテリーについてはカートリッジ式のため、入れ替えをすることで、簡単に稼働時間を延長させることができる。
※1 エア・ウォーター従来機比較。流量1L/分(24時間使用時)。
新電力料金目安単位27円/kWh(税込)で計算
【参考】
①在宅酸素療法について
在宅酸素療法は、必要な酸素を肺に取り込めない慢性呼吸不全の患者が自宅で酸素を吸入する治療方法。患者の多くは慢性肺気腫、慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方で、在宅酸素療法を行う患者全体の40%を占める。患者数は年々増加し、現在およそ17万人とされる(日本産業・医療ガス協会調査)。患者の日常の行動範囲を広げ、生活復帰を可能にするため、日本で広く普及している療法になる。
②会社概要
会社名:エア・ウォーター・メディカル株式会社
事業内容:在宅医療機器の開発、販売、レンタル など
代表者:東 治幸
住所:東京都品川区西五反田2丁目12番3号
従業員数:87名
会社名:株式会社医器研
事業内容:酸素濃縮装置の開発・製造・販売など
代表者:石田 伸紀
住所:埼玉県狭山市新狭山 2 丁目 12 番 27 号
従業員数:53名