山口リキッドハイドロジェンの液化水素製造能力を2倍に増強

 岩谷産業とトクヤマ(本部 : 東京都千代田区、社長 : 横田 浩)は、両社の合弁会社である「山口リキッドハイドロジェン」において、今後の水素需要増に対応すべく、同社の液化水素製造能力を現行の2倍に増強することを決定した。増設ラインからの供給開始は2017年11月を予定。

 山口リキッドハイドロジェンは、岩谷産業グループの液化水素事業における第3番目の製造拠点として、2013年6月から営業運転を開始し、中国・四国・九州地方を中心に広く西日本エリアへの供給をカバーしてきた。
 液化水素の需要は、種子島宇宙センターから打ち上げられるロケット用燃料や半導体、化学など産業用分野で年々増加していることに加え、今後普及が期待される燃料電池自動車(FCV)や燃料電池バス向けに大幅な伸びが見込まれる。
 両社は液化水素の生産体制の強化を図ることで、本格化する水素エネルギー社会を牽引する。

 

<<会社概要および液化水素製造設備増設の概要>>

【山口リキッドハイドロジェン株式会社】

本   社 : 大阪府大阪市中央区本町3-6-4
工   場 : 山口県周南市御影町1-1 株式会社トクヤマ 徳山製造所内
社   長 : 廣田博清 (岩谷産業 専務取締役)
設   立 : 2011年10月1日
資本金 : 10,000千円 (出資/岩谷産業65%、トクヤマ35%)

 

<現在の液化水素製造設備概要>
・水素液化器:3,000L/h×1系統

<今回の増強設備概要>
水素液化器:3,000L/h×1系統 (増強後、生産能力は6,000 L/hに)

 岩谷産業グループは液化水素製造において国内シェアがほぼ100%を占める。液化水素製造ラインは今回の設備増強により、「ハイドロエッジ」のプラント2系統、「岩谷瓦斯千葉工場」のプラント1系統と併せて合計で5系統、15,000 L/hへと拡大される。