エア・ウォーター、プレシアホールディングスの株式譲受け
エア・ウォーターは、2016年10月3日付けで、洋菓子、和菓子の企画製造、販売を行うプレシアホールディングスの株式全てを譲受ける。これにより「プレシア」が担うスイーツ事業を、エア・ウォーターの農業・食品事業の加工食品部門における新たな事業の柱として、グループシナジーを創出する。今後、顧客へより幅広い商品提案が可能となり、厳選された原材料調達や独創的な商品開発など、ニーズにきめ細かく対応する。
エア・ウォーターの農業・食品事業は、野菜栽培から食品加工、清涼飲料水製造、青果小売まで独自のバリューチェーンを形成し特長あるビジネスモデルを推進している。そうした中、食品加工の一翼を担う連結子会社の「春雪さぶーる」では、既存のハム・ソーセージ・デリカ事業、冷凍食品事業に加え、2014年8月より第三の事業の柱とすべくスイーツ事業に取り組んでいる。
北海道小樽市にある「春雪さぶーる」の小樽スイーツ工場では、各種冷凍ケーキを製造し、業務用食材ブランド「さぶーる」で全国展開する。
全国で事業展開する「プレシア」がエア・ウォーターグループの一員になることは、変化する市場への対応を可能にする提案型の事業展開を図ることができる。また、「プレシア」が強みとする市販用、「春雪さぶーる」が強みを持つ業務用の両市場に向け、開発・提案・営業・製造・物流面でより大きなシナジーを発揮する。
エア・ウォーターが株式を譲受け後、「プレシア」は引続き、スイーツ事業について、藤木代表取締役会長が経営を担当する。特に、エア・ウォーター、農業・食品カンパニーの野菜栽培および加工事業による新鮮な国産野菜とのコラボレーションによる健康志向の新スイーツ分野の立ち上げ、また、更なる開発力の強化、生産効率並びに販売増に対応する新工場建設の検討、これらの計画立案ならびに推進について、藤木会長を中心に進める。
【プレシアホールディングスの概要】
名称:株式会社プレシアホールディングス
所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜 2 丁目 3番 8号
代表者:代表取締役会長 藤木 久三
事業内容:洋菓子、和菓子の企画製造、販売 他
資本金:20 百万円
設立:2000 年 4月
業績:売上高 16,338 百万円(2016 年 3月期、プレシアグループ 8社連結ベース)
【春雪さぶーる株式会社】
春雪さぶーるは、2002年にエア・ウォーターグループの食品事業を担う「さぶーる株式会社」と雪印食品北海道工場を統合し設立した、ハム・ソーセージならびに冷凍食品メーカー。生ハム、ソーセージ、冷凍野菜など売上の約 6割が業務用食材となる。