札幌デンタルグループと資本業務提携、北海道における歯科領域の事業を強化
エア・ウォーターグループの北海道エア・ウォーター(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:曽我部 康)は、2018年1月31日付で、札幌デンタル・ラボラトリーの親会社であるSDL・HD(本社:北海道札幌市、代表取締役CEO:山賀 英司、以下、「札幌デンタルグループ」)との間で資本業務提携を行い、同社が実施する第三者割当増資を引き受ける方法により同社株式の34.2%を取得した。
エア・ウォーターグループの医療関連事業は、医療用ガスをはじめ、病院設備や医療機器、病院業務のアウトソーシング受託といった医療機関向けのビジネスを中心に成長してきたが、近年は、こうした高度医療分野にかかる事業基盤を強化する一方で、高齢化社会の進展とあいまって今後も大きな成長が期待できる「くらしの医療」分野への事業領域の拡大にも注力している。
こうした事業成長戦略に基づき、エア・ウォーターは、2011年に歯科技工機器の製造・販売を行う株式会社デンケン(注)、また、2012年に歯科技工材料の製造・販売を行うハイデンタル・ジャパン株式会社(注)を子会社化することによって歯科事業に本格参入した。また、2017年には、歯科診療用品全般の通信販売を行う株式会社歯愛メディカルと資本業務提携を行い、全国の歯科医院や歯科技工所向けを中心に歯科事業の拡大を図っている。
(注)2014年7月にハイデンタル・ジャパン株式会社と株式会社デンケンは合併し、デンケン・ハイデンタル株式会社に商号を変更。
一方、札幌デンタルグループは、北海道で最大規模の歯科技工所であり、道内約800の歯科医院を得意先に持つほか、傘下の医療法人を通じて歯科医院(札幌市内に2カ所)を経営している。
今回の資本業務提携により、エア・ウォーターグループは、札幌デンタルグループが道内に有する歯科医院向けの販路を活かし、歯科診療用品や衛生材料等の販売を拡大することが可能になるとともに、歯科医院向けに展開する歯科器材の滅菌業務受託など、医療サービスの分野でも大きなシナジー効果が期待できる。
また、札幌デンタルグループにおいてもエア・ウォーターグループが道内に有するLPガス等の販売・物流インフラを活用することで、歯科商材の配送にかかるコスト低減やアフターサービスの充実化を図ることが可能になるほか、エア・ウォーターグループの歯科関連事業との連携や海外ネットワークを活用した販路の拡大が期待できる。
【出資比率(第三者割当増資引受後の株式会社SDL・HD に対する出資比率)】
山賀 英司:51.1%
北海道エア・ウォーター:34.2%
SDL・HD 役員持株会:14.7%
【株式会社札幌デンタル・ラボラトリーの概要】
会社名 : 株式会社札幌デンタル・ラボラトリー
所在地 : 札幌市北区北24条西2丁目3-26
代表者 : 代表取締役CEO 山賀 英司
事業内容 : 歯科技工全般、歯科医療に関する材料・金属・器具の販売
創業 : 1968年4月1日 ※法人設立は1972年5月4日
親会社 : 株式会社SDL・HD
関係会社 : 株式会社札幌デンタル大通ラボ、医療法人メモリアル会
従業員 : 180名(グループ全体)
業績 : 売上高2,122百万円(2017年3月期、グループ全体 ・単純合算)